羽黒蛇、大相撲について語るブログ

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朝青龍の相撲の上手さは、輪島レベル (羽黒蛇)

2010年02月14日 | 朝青龍
ベースボールマガジン社から発売されている「映像で見る国技大相撲」の1巻を見た。

有名な取組と、横綱の引退、横綱・大関昇進を決めた一番、珍しい決まり手を中心に、昭和49年と50年の2年間で、26番が取り上げられている。


このDVDの輪島の相撲を見て、当時の輪島の相撲の上手さを思い出した。

旭国、増位山のような相撲の上手い力士は、上手さ負けして輪島にはなかなか勝てなかった。輪島の苦手は、高見山のような馬力で攻めてくる力士だった。






現役最後の場所となった2010年初場所の朝青龍は、

栃ノ心

把瑠都

琴欧洲

という四つに組むと力を発揮する相手に相撲を取らせなかった。

見事な技能相撲であり、その上手さは輪島を思い出させるものがあった。






2月13日の朝日新聞の朝刊で、永田篤史という記者が、次の趣旨のコラムを書いていた。要約して引用する。


Quote

朝青龍を純粋に土俵のことだけで評価すると、どんな力士だったのか。

白鵬との差が広がっても、優勝回数を伸ばせたのは、自身の得意な形に持ち込むことよりも、相手の力を封じることを優先すると陸地に移行したからだ。


解説の北の富士は、栃ノ心戦を評して、「ああなると、栃ノ心は何も出来ない。朝青龍はまだ29才。円熟の境地に達するのはこれからだ」


相手以上にその相手の弱点を知り、着実に突く。

そんな朝青龍は上位を目指す力士たちの壁だった。


次の大関候補の把瑠都と鶴竜は一度も勝てないまま。

朝青龍は初顔には34連勝中だった。


壁を突き抜ける力士が出てこそ、土俵が充実する。

突然の引退は、角界全体のレベル低下を招きかねず、喪失したものも大きい。

Unquote


この記者の分析と意見に、全面的に賛成である。






羽黒蛇

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