羽黒蛇、大相撲について語るブログ

相撲ファンから提供された記事・データも掲載。頂いたコメントは、記事欄に掲載させて頂くことがあります。

記事のタイトルを入力してください(必須)

2015年02月11日 | 相撲と野球、相撲とアイドル
白鵬審判批判をなぞらえると、アイドル集金システム批判というコメント


記事に対してshin2さんから頂いたコメントです。

Quote
アイドルに詳しくないので、的外れなことを書いてるかもしれないが、
「横綱の審判批判」というのは、プライベートな恋愛というより、
「推しメンの番付上げるために、投票券付きのCDを何百枚もオタに買わせるシステムは間違ってると思いますよ秋元先生」という、オマエそれ言うたらアイドルのアイデンティティが崩壊するやろ、タブーを口にするな現役のアイドルが、ってことじゃないのかな?



一昨年の総選挙で、指原莉乃の隣に地元大分の県知事か市長が立っていたのを見て、
「これって、力士なら化粧まわし贈るタニマチやな」と思った。
大相撲とアイドルって、案外似ているのかもしれない。
Unquote


答えは、アイドルでも身内同士の発言(本音)と、メディア・一般大衆での発言(建前)があるという話です。羽黒蛇

http://blog.goo.ne.jp/tedpapa/e/1f23e95ebc7b4be5fc186d6cfa9b55bc に詳細な事例を書きました。

コメント返事としては、
その1:相撲のタニマチをして破産する人もいるし(15代横綱梅ケ谷のタニマチが無一文になる講談「幸助餅」が有名)
その2:テレビではアイドル産業の集金システムについては、ほとんど発言がないでしょうが、ライブの現場では、
アイドルが「ファンに大金を払わせて申し訳ない」とか、
ファンに「もっと金を投資して欲しい」とか、
「(自分に)お金を使いすぎで、栄養失調にならないように」
という発言は、本音から、自嘲まで、耳にすることはあります。

これは、実際にお金を使って、経済的効用(アイドル鑑賞による享楽)を得ているファンを相手に、「アイドルは大金を使う価値がある」という売り手(アイドル)と買い手(ファン、ヲタ)の間に共通認識があるから成立する会話。

共通認識がある場で、「アイドルがファンにいたわりの言葉をかけた」事実が、
共通認識がない新聞に報道されると、アイドルは、その言葉を消去せざるをえない。

KCさん(現テッド・KCさん)のAKB48松井咲子の例(当ブログの過去記事)を再録します。ナッキー

―――
朝日新聞記事の是非を考える。松井咲子のファンへの思いやりを感じた。(KC)

テッド氏によると、
鈴木紫帆里の握手会一ループが終わるたびに、会場に待機しているナッキー氏に、記憶のうすれないうちに、会話の内容を伝える。それを、ナッキー氏がiPADで書いて、テッド氏が内容をチェックしてから、ブログにアップ。

ほぼリアルタイムで、鈴木紫帆里発言をブログに記録しているが、彼女が自分の発言を全て覚えているとは思えない。覚えていると想定するのは、現実的ではない。

鈴木紫帆里が仮にこのブログを読んだとして、私こんなこと言ったのかしら、と思うことは多いはず。
鈴木紫帆里ファンとしてテッド氏が新聞のインタビューを受けて、過去の握手会でのしほりん発言を引用したとして、「そんな発言はしていない」と言われる可能性は、そこそこ高いと思う。

朝日新聞のインタビューに応えた北沢尚さんが、
本当に、松井咲子から「破産しないでね」と言われたか否かも、興味はあるが、大事ではない。

大事なのは、北沢尚さんに対して、アイドルである松井咲子が、相手を心から心配したこと、心配してくれたと北沢尚さんが感じたことだと思う。

ここに、アイドルと、アイドルファンの、理想的な関係を感じた。

言ったか言わないか覚えているはずのない記事に、松井咲子がブログで「言っていない」と反論した。これを、事務所の指示に従いブログで否定したという邪推は、アイドル鑑賞の態度として正しくない。彼女が、本当に記憶にないのである。一方、

2700票入れたなんて、新聞記者に話すなよ、

という正直な感情の発露だと感じた。
大量投票があるのは、ファンなら誰でも知っているが、具体的に、2700票、53万円という具体的な数字は、イメージを傷つける。

松井咲子の6058票は、北沢尚さんが投票しなかったら、3358票で、64位の5398票を下回った。生々しい。

朝日新聞の記者は、北沢尚さんには取材したが、松井咲子に握手会で「破産しないでね」と言ったかという裏をとっていない。
全ての発言の裏をとる必要はなく、発言そのものが、北沢尚さんの勘違いであってもよい。

大事なのは、

松井咲子は、ファンに対して思いやりのあるアイドルであるというイメージ、

AKB48とは、(松井咲子のように)思いやりのあるメンバーがそろっているというイメージを伝えることは、新聞記者として間違っていないと思う。批判ばかりするのが、ジャーナリストではないはず。

朝日新聞の記事を読んで、少し感動していたので、松井咲子がブログで否定したことは、繊細なAKB48ファンとして、傷ついたかもしれない。
―――

相撲のタニマチでも、アイドルへの投票でも、好きなことにお金を使って、破産するなら本望でしょうか。

ナッキー