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日本の高校生は元気がない?

2006年03月04日 | Weblog
2日の新聞各紙に財団法人日本青少年研究所が日米中韓4カ国の高校生を対象に行った比較意識調査の結果が掲載されていた。

3年前、4か国中で日本は男女の性差意識が一番低いという結果を発表して衝撃を与えた報告など、同研究所の調査は社会的にも信用と評価が高い。

しかし、どうして日本の高校生は暗いというか、前向きではないのかと考えてしまう。もちろんすべての高校生がやる気なしとは思えないし、自分の高校生時代は生徒会活動やボランティア活動に打ち込んでいて怠け癖がなかったとはいえないけれど、何かに一生懸命打ち込むことで、全然違うものが見えてくるように思うのだが・・・

日本の高校生、覇気なし 学習意欲・目的…日米中韓で調査

 財団法人「日本青少年研究所」が、日本と米国、中国、韓国の四カ国の高校生に行った比較意識調査で、関心事に「勉強や成績」をあげた生徒は日本では二割台と最低で、意欲にも乏しいことが分かった。多感なはずの高校時代を漫然と過ごす現代の日本の高校生像が浮き彫りとなり、同研究所は「ゆとり教育との関係なども分析したい」としている。

 日本の高校生で「勉強や成績」を今の関心事に挙げたのは四カ国中最低の23・4%だった。また、「今の希望」に「成績が良くなる」を挙げたのは米中韓は七割だが、日本は三割台だった。

 日本の高校生の関心事を見ると、ファッションやショッピングなどの「流行」(40・2%)、「携帯電話や携帯メール」(50・3%)などで日本が他三カ国を上回った。

 「自分はどんな生徒になりたいか」と具体的な生徒像をたずねる質問では、日本は「級友みなに好かれる生徒」が48・4%と最も多かったが、日本はこうした具体的な生徒像を挙げること自体が全体的に低調で「失敗を恐れず未知のものに挑戦する」(39・6%)▽「正義感が強い」(25・7%)▽「決まりに従いルールをよく守る」(15・4%)などの項目で他の三カ国を下回った。

 また「希望」に「友人関係」を挙げた割合は、米66・7%、中52・8%、韓44・3%に対し、日本は39・8%で最低だった。


たしかに今の時代は希望を持ちにくい状況があることは認める。社会も複雑化・多様化しているから逆に混乱してしまうところはあるだろうが、学習意欲が著しく低いのは気にかかる。

それに貴方はどんな生徒になりたいのかという質問に対して規範というか理想像というか誰でも心に抱いている憧れの人物像というのが見えてこない。

身近な流行や携帯電話に目が向いていることは、悪いことではないけれど、何かが足りないと思うのは私だけではないだろう。

ゆとり教育はいい意味での日本の伝統的な学校文化をも後退させることにつながったと指摘する識者は多い。文化祭などクラスメートや学校全体で取り組む行事が減少し、協調性などを身につける場面がなくなりつつある。

永田議員のメール問題ばかり関心が向けられていたが、同じ日の討論で民主党の前原党首が、学校週5日制から6日制に戻すべきといっていて、支持母体にゆとり教育の推進派である日教組があるのによくぞいってくれたと思っている。

先日の日教組教育研究集会での報道でも聞かれたように、教師も疲れているとか管理教育云々などと分け知りな顔をしていう評論家や教職員も少なくないが、一方では子供たちのために勤務時間を超えても教材研究や生徒指導に明け暮れる先生も存在していることにぜひ目を向けてほしいと思う。

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