HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第39話≪「ダブル学位」制度とは・・≫

2005年03月07日 | 進路助言
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、聞きなれない言葉ですが、「ダブル学位」制度を知っていますか?

 これは、大学や大学院で2つの専攻分野の学位を同時に取得できる、いわゆる「ダブルディグリー」(学位)制度のことで、日本の大学でも本格的に導入され始めている。

 が、既に日本で初めてこの制度を導入したのは立命館大学でした。参加対象者は理系以外の全学部から約30名を募集し、立命館大学(注:参照)とワシントンD.C.にあるアメリカン大学で2年ずつ学ぶ。最短4年で日本とアメリカの2大学で学位を得られるプログラムを、1994年から実施しているのである。

更に、四天王寺国際仏教大学(IBU)(注:参照)は、1998年から学術交流提携を結び活発な交流を続けているオーストラリア、サンシャイン・コースト大学(USC)とIBUの間で画期的な留学制度である「ダブルディグリー取得制度留学」がスタートしております。


 このような制度を、2005年度より早稲田大学や慶應大学でも実施予定であることが進められている。

早稲田大学(注:参照)では、
 全学部生が対象で、中国の北京大学、復旦大学と早稲田大学の同じ分野での提携を行う。留学や遠隔授業などにより中国側の大学の単位を履習すれば、卒業時に両大学の学位が取得できる。


慶應大学(注:参照)では、
 大学院の政策・メディア研究科と、韓国の延世大学大学院社会学科が提携し、最短2年で両大学院の修士号が取得できる。学内の大学院経営管理研究科(ビジネススクール)と医学研究科が提携し、最短3年で両方の修士号が取得できる。


 2つの学位を同時に取得することはかなり厳しいですが、その分収穫も大きいのです。日本経済と関わりが深い中国で学業を終了した学生は、日本いや、世界での社会ニーズも高く、就職にも有利、というのが各大学の考えなのである。

 さあ、みなさん、志望校を決める際には、将来の進路も考慮に入れ、その大学の教育プログラムにはどのようなものがあるか、参考にするといいでしょうね。

立命館大学:海外の協力・協定大学・研究機関
IBU(四天王寺国際仏教大学)
早稲田大学と北京大学、北京大学内に共同教育研究機構を開設
慶応大学:韓国・延世大学と包括協定締結

                

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