HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第683話≪「クラウド・コンピューティング」(cloud computing)とは≫

2009年04月03日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、最近「クラウド」とか「クラウド・コンピューティング」という言葉を耳にすることがありますね。

 そこで、今回の時事用語に取り上げてみましょう。最近はこれらに関する下記の図書が続々と販売されています。

       

   ◆クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった
    野村総合研究所 城田 真琴   2009/2/6発売
   ◆クラウドコンピューティングの幻想
    エリック・松永   2009/3/19発売
   ◆「クラウド・ビジネス」入門 -世界を変える情報革命
    林 雅之       2009/2/21発売
   ◆できるポケット+ クラウドコンピューティング入門
     小林 祐一郎     2009/2/13発売
   ◆クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの
     西田 宗千佳      2009/1/13発売

 みなさん、電気代、水道代、ガス代などは使用した分だけ支払していますね。近い将来コンピュータも使用した分のみ支払う制度が確立されてきます。

 端的に言いますと、「クラウド・コンピューティング」(cloud computing)とは、インターネットを基本にした新しいコンピュータの利用形態で、ユーザーはコンピュータ処理を、ネットワーク(通常はインターネット)経由で、サービスとして利用できるようになるシステムのことです。「ITの所有から利用へ」ということが、「クラウド・コンピューティング」の本質です。

 ユーザー企業がサーバーを購入して自らが運用する時代から、データセンターがサーバーを購入してユーザー企業がそれを利用する時代に移りつつあることなのです。 従来のITは、常に、何か変更する場合は、追加費用が発生していましたが、Cloudの標準は、事業者がどんどん最新の技術に更新してゆくため、追加費用なく最新の技術を利用できます。

 クラウド(cloud=雲)とは、インターネットやTCP/IPネットワークを表現しています。即ち、インターネット上の「どこか」にあるハードウェアリソース、ソフトウェアリソース、データリソースをユーザーがその所在や内部構造を意識することなく利用できる環境、又はその利用スタイルを「クラウド・コンピューティング」と言います。

 「クラウド・コンピューティング」の詳細を知りたい方は、是非上記の図書を紐解いてください。

 今までのコンピュータ利用方式は、ユーザー(企業、個人を含め)がコンピュータ(ハードウェア、ソフトウェア)とデータを自分自身で所持し管理していたのに対し、「クラウド・コンピューティング」では、「ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受け、サービス利用料金を払う」即ち、電気代、水道代と同じ形式になってきます。

 似たような概念に「ユーティリティコンピューティング」があります。

 本格的に「クラウド・コンピューティング」が動き出すとコンピュータは世界に5台(YahooやGoogleやamazonなど)くらいあればという説が出回っております。

 今までは、YahooやGoogleなどは、無料で提供するサービスの対価として、企業からの広告収入が事業の柱でしたが、「クラウド・コンピューティング」では、その技術を使い、セキュリティやプライバシーなども強化して、法人向けのサービスとして提供し始めることが、従来のWebと大きく異なります。

 特に「クラウド・コンピューティング」という場合、今までのインターネット上の情報検索サービス、インターネットショッピング、インターネットバンキングなども含まれますが、大きな違いは今までユーザーが自分でソフトウェアを購入(ライセンス契約)していたような、例えばドキュメント管理、グループウェア、営業支援システム、会計システムなど、使用した分を支払うことです。

 さて、≪利点≫として、ユーザーはデータセンターの設備は所有せず、データセンターが提供しているサービスを対価を支払って利用することができることです。データセンターは膨大な数のユーザーによって共有されている。これにより、ユーザーはデータセンターの持つ性能を低コストで利用でき、インターネットの接続環境さえあればUSBメモリ等のメモリ媒体を持ち歩かなくても自分の所有するデータの保存と取り出しが出来ます。

 しかし、≪利点≫よりも「クラウド・コンピューティング」は、システムインフラの複雑な構造をユーザーから隠ぺいする動きと見ることができるが、システムがブラックボックス化することは障害発生時の原因究明・復旧にマイナスだと懸念する声もあることは事実です。

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