HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第1345話≪介護ロボットに関する「開発状況」及び介護ロボットを使用する側の「特別世論調査」≫

2013年10月18日 | 引用伝授
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、特に機械科や電気科で「介護ロボット」を勉強している人には現在の日本での開発状況や介護される側の意見など聞きたいですね。

 日本国内での「介護ロボット」事業は、経済産業省が行っており、7/31に、「平成25 年度 ロボット介護機器開発・導入促進事業」における「開発補助事業」公募の2次採択事業(早期採択分)9事業を公表し、8/13には、2次採択事業(通常採択分)15 事業を追加公表しています。

 詳細は、ニッセイ基礎研究所・基礎研レポート「進展が期待されるロボット介護機器(介護ロボット)開発~「重点分野」の開発補助事業48件が出揃う」をクリックしてお読みください。その中には決まった48件の事業所が記載されており、何の目的のロボット介護機器を開発中かもわかります。


 即ち、第1次採択事業(5/28公表)の24 件を合わせると、上記事業におけるロボット介護機器開発の「開発補助事業」の48 件と助成額16億円が決まりました。

 採択事業には、開発中や計画中の事業もあり、全ては公開されておりませんが、ロボット介護機器(介護ロボット)の開発補助事業の内容が出揃っています。

 折角ものづくりの得意な日本企業でも「介護ロボット」を使用する側の意識がどのくらい高まっているかが重大問題です。

 そこで、内閣府政府広報室は「介護ロボットに関する特別世論調査」を8月に行い、その結果を9/12に公表しています。

   調査概要
    調査対象:全国20 歳以上の日本国籍を有する者3,000 人
    有効回収数(率): 1,842 人(61.4%)
    調査時期:平成25 年8 月1 日~8 月11 日
    調査方法:調査員による個別面接聴取

   調査目的
    介護ロボットに関する国民の意識を調査し,今後の施策の参考とする

   調査項目
    1 介護の経験
    2 介護で苦労したこと
    3 介護ロボットの認知
    4 介護ロボットの魅力点
    5 介護をする際の介護ロボット利用意向
    6 介護を受ける際の介護ロボット利用意向
    7 介護ロボットを選ぶ際の重視点


 調査結果からいくつかを以下に抜粋しておきます。
 
  ◆介護の経験
    ・あなた自身に在宅での介護の経験がある ⇒ 26.3%
    ・あなた自身に在宅での介護経験はないが、家族が介護をした経験がある ⇒ 11.5%
    ・在宅での介護の経験はない ⇒ 62.1%

  ◆介護で苦労したこと(複数回答、上位5項目)
    ・排泄(排泄時の付き添いやおむつの交換) ⇒ 62.5%
    ・入浴(入浴時の付き添いや身体の洗浄) ⇒ 58.3%
    ・食事(食事の準備,食事の介助) ⇒ 49.1%
    ・移乗(車いすからベッド・便器・浴槽・椅子への移乗動作の介助) ⇒ 48.3%
    ・起居(寝返りやベッド・椅子からの立ち上がり動作の介助) ⇒ 47.7%

  ◆介護ロボットの認知
    ・知っていた ⇒ 73.8%
    ・知らなかった ⇒ 26.1%

  ◆介護ロボットの魅力点(複数回答、上位5項目)
    ・介護をする側の心身の負担が軽くなること ⇒ 63.9%
    ・介護をする人に気を遣つかわなくても良いこと ⇒ 41.5%
    ・介護を受ける人が自分でできることが増えること ⇒ 35.8%
    ・介護を受ける人の心身の衰えの防止につながること ⇒ 21.0%
    ・介護にかかる費用負担が減ること ⇒ 19.9%

  ◆介護をする際の介護ロボット利用意向
    ・利用したい ⇒ 59.8%
    ・利用したくない ⇒ 33.9%
  
  ◆介護を受ける際の介護ロボット利用意向
    ・利用してほしい ⇒ 65.1%
    ・利用してほしくない ⇒ 29.3%

  ◆介護ロボットに対する要望
    ・操作が簡単であること ⇒ 74.4%
    ・価格が安いこと ⇒ 68.6%
    ・安全認証を取得していること ⇒ 54.6%
    ・介護保険給付の対象であること ⇒ 53.6%

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