高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!
みなさん、世界の15歳生徒を対象にしたOECDの「国際学習到達度調査」「PISA=Programme for International Student Assessment)「Programme for International Student Assessment (PISA) 」が 07-Dec-2010に公表されました。
覚えていますか?2003年調査での順位急落し、PISAショックを起こしたことを・・・・
この「OECD生徒の学習到達度調査」とは、OECD加盟国の中で15歳の生徒を対象≪日本は高校1年生約6000人(全生徒の0.5%)≫に、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシー、問題解決を調査しています。
このため、調査プログラムを開発したのが1997年で、
第1回調査は2000年 ⇒ 32カ国参加
第2回調査は2003年 ⇒ 41カ国参加
第3回調査は2006年 ⇒ 57カ国参加
第4回調査は2009年 ⇒ 65カ国参加
3年ごとに調査をし、その第4回目の調査結果で「日本」は、
◆「読解力」では、2006年の15位 ⇒ 8位(2000年と同順位)
◆「科学的リテラシー(応用力)」 ⇒ 5位(2006年は6位)
◆「数学的リテラシー」 ⇒ 9位(2006年は10位)
◆上位層増加 ⇒ 13.4%(2006年は9.4%)
◆下位層減少 ⇒ 4.7%(2006年は6.7%)
文部科学省は、PISA「読解力」が上昇した原因は、「順位の落ち込みが激しかった読解力の対策が先に進んだため」(例、読書活動への支援)で、2009年度から先行実施されている小中学校の新学習指導要領が影響していると分析しています。
しかし、「読解力」の3つの側面を見ますと、
◆「情報へのアクセス・取り出し」
日本 ⇒ 4位(1位上海、2位韓国)
◆「統合・解釈」
日本 ⇒ 7位(1位上海、2位韓国)
◆「熟考・評価」
日本 ⇒ 9位(1位上海、2位韓国)
各国の状況では、上位にはアジアの国・地域が入っており、国全体ではなく一都市として参加できる制度を利用して初参加した中国の上海が、3分野とも2位以下を大きく引き離してトップでした。
また、初参加のシンガポールも3分野で2~5位と好成績です。
3分野とも、上位5位に入ったのはフィンランドを除くとすべてアジアです。特に数学的リテラシーは、上位5位に上海、シンガポール、香港、韓国、台湾が入り、3分野を通じて初めて上位5位までをアジアが独占しています。
第4回PISA調査に関してOECD東京センターは次のように纏めています。
◆全ての国で読解力は女子が男子を上回っており、男女間の得点差は平均で学校教育1年分に相当する39点であった。男女間の得点差が2000年以降改善している国はひとつもなく、フランス、イスラエル、韓国、ポルトガル、スウェーデンでは拡大している。これは、読書を楽しみ、余暇に読書をする男子が減少していることを反映している。
◆最優秀の学校制度は最も公平な学校制度(社会経済的背景と関係なく、生徒が好成績を収めている)であった。早い段階で能力に基づいて生徒を選抜する学校では社会経済的背景による成績差が極めて大きい。
◆好成績を収めた学校制度は、学級規模を小さくすることよりも、教員給与を高くする方を優先する傾向がある。
◆生徒の留年率が高い国は往々にして全体の成績が悪く、貧困家庭の生徒と富裕家庭の生徒間の成績差も大きい。生徒の留年率が最も高いのはベルギー、フランス、ルクセンブルグ、ポルトガル、スペインである。
◆好成績を収めた学校制度は学校にカリキュラムの設計や評価方針の構築については認めているが、必ずしも入学競争は認めていない。
◆規律が正しく、生徒と教師の関係も良好な学校ほど、生徒の読解力は高い。
◆生徒の家庭環境を考慮に入れると、公立学校と私立学校の間に成績差はない。
◆自治と効果的なアカウンタビリティを兼ね備えていることが最優秀の成績をもたらしているように思われる。
◆趣味として読書すると回答した生徒の比率は、2000年の69%から2009年には64%へと低下した。
みなさん、世界の15歳生徒を対象にしたOECDの「国際学習到達度調査」「PISA=Programme for International Student Assessment)「Programme for International Student Assessment (PISA) 」が 07-Dec-2010に公表されました。
覚えていますか?2003年調査での順位急落し、PISAショックを起こしたことを・・・・
この「OECD生徒の学習到達度調査」とは、OECD加盟国の中で15歳の生徒を対象≪日本は高校1年生約6000人(全生徒の0.5%)≫に、読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシー、問題解決を調査しています。
このため、調査プログラムを開発したのが1997年で、
第1回調査は2000年 ⇒ 32カ国参加
第2回調査は2003年 ⇒ 41カ国参加
第3回調査は2006年 ⇒ 57カ国参加
第4回調査は2009年 ⇒ 65カ国参加
3年ごとに調査をし、その第4回目の調査結果で「日本」は、
◆「読解力」では、2006年の15位 ⇒ 8位(2000年と同順位)
◆「科学的リテラシー(応用力)」 ⇒ 5位(2006年は6位)
◆「数学的リテラシー」 ⇒ 9位(2006年は10位)
◆上位層増加 ⇒ 13.4%(2006年は9.4%)
◆下位層減少 ⇒ 4.7%(2006年は6.7%)
文部科学省は、PISA「読解力」が上昇した原因は、「順位の落ち込みが激しかった読解力の対策が先に進んだため」(例、読書活動への支援)で、2009年度から先行実施されている小中学校の新学習指導要領が影響していると分析しています。
しかし、「読解力」の3つの側面を見ますと、
◆「情報へのアクセス・取り出し」
日本 ⇒ 4位(1位上海、2位韓国)
◆「統合・解釈」
日本 ⇒ 7位(1位上海、2位韓国)
◆「熟考・評価」
日本 ⇒ 9位(1位上海、2位韓国)
各国の状況では、上位にはアジアの国・地域が入っており、国全体ではなく一都市として参加できる制度を利用して初参加した中国の上海が、3分野とも2位以下を大きく引き離してトップでした。
また、初参加のシンガポールも3分野で2~5位と好成績です。
3分野とも、上位5位に入ったのはフィンランドを除くとすべてアジアです。特に数学的リテラシーは、上位5位に上海、シンガポール、香港、韓国、台湾が入り、3分野を通じて初めて上位5位までをアジアが独占しています。
第4回PISA調査に関してOECD東京センターは次のように纏めています。
◆全ての国で読解力は女子が男子を上回っており、男女間の得点差は平均で学校教育1年分に相当する39点であった。男女間の得点差が2000年以降改善している国はひとつもなく、フランス、イスラエル、韓国、ポルトガル、スウェーデンでは拡大している。これは、読書を楽しみ、余暇に読書をする男子が減少していることを反映している。
◆最優秀の学校制度は最も公平な学校制度(社会経済的背景と関係なく、生徒が好成績を収めている)であった。早い段階で能力に基づいて生徒を選抜する学校では社会経済的背景による成績差が極めて大きい。
◆好成績を収めた学校制度は、学級規模を小さくすることよりも、教員給与を高くする方を優先する傾向がある。
◆生徒の留年率が高い国は往々にして全体の成績が悪く、貧困家庭の生徒と富裕家庭の生徒間の成績差も大きい。生徒の留年率が最も高いのはベルギー、フランス、ルクセンブルグ、ポルトガル、スペインである。
◆好成績を収めた学校制度は学校にカリキュラムの設計や評価方針の構築については認めているが、必ずしも入学競争は認めていない。
◆規律が正しく、生徒と教師の関係も良好な学校ほど、生徒の読解力は高い。
◆生徒の家庭環境を考慮に入れると、公立学校と私立学校の間に成績差はない。
◆自治と効果的なアカウンタビリティを兼ね備えていることが最優秀の成績をもたらしているように思われる。
◆趣味として読書すると回答した生徒の比率は、2000年の69%から2009年には64%へと低下した。