自転車の教科書 -身体の使い方編-
堂城 賢 著
小学館
ISBN78-4-09-388373-3
¥1,400+税
ご存知の方は知っている、『やまめの学校』の校長先生の本、第二弾です。
やまめの学校を知らない方はぐぐってみてくださいね。
この本の内容は、Youtubeで見ることができます(笑)。
しかもご親切に1時間30分の座学(ローラー含む)を10分短冊編集で
見ることができます。いや~~便利です。この映像があるのでこの本の内容
も溶解できるのですわ。
***
骨盤をたてて、らくだのコブをつくって自転車を速く走らせようとしても
日本人には無理。日本人には日本人に合った走らせ方というのがあるんですよ~。
というのがこの学校の教えで、その主軸は「おじぎ」であります。
この理論、とても理に適っていて、「なるほど!」そのとおりですね、なんですよ。
その中身として、、、私の解釈では、、いいですか、私の、ですよ、、私の。。
まっすぐに立って身体を前傾させていくと姿勢を制御しようとしてからなず片方
の足を前に出しますよね?その前傾を深めれば深めるほど、母指球附近に荷重が
かかりつんのめっていきますよね。それを支えるためには腕を前にだして支える
必要(ハンドルをつかむ)があります。
自然と脚がでる。
つまり身体で一番重たいパーツの頭を腰から離すほどに支えるために自動的に脚を
出さざるを得ない、つまり永久機関として人はロータリーエンジンを積んでいる
わけで、脚は意識しなくとも自動的に回転せざるを得ないし、速く早く回転させ
ないとつんのめってしまいます(カリオストロのルパンが屋根を加速度的にくだる
シーンをイメージしてください)。
となれば遠くに頭をいかせるためには、頭の先に手をおいてバランスをとってやら
ないといけません(脚はビンディングで固定されているので)。手を置く場所を
頭の真下にしたら腕に負荷がかかますが、頭から離せば離すほどバランスがとれる
ので腕が楽になります(やじろべえのようなイメージ)。
すると、ロータリーを自動的に回すトリガーになる頭をサドルから離すほどに
足を前に交互に出していく(自転車の場合、ペダル固定なのでまわすという動作)
スピードは加速度的に速くならざるを得ないので、速度をあげるには自然と背中は
水平&深く落とし込む = 「おじぎ」 をする姿勢になり、その姿勢を支える腕
も遠くなるので スーパーマンスタイルになる、これが一番効率がいいポジション
ということになる、、という感じですかね。
これを通常のセッティングで実現しようとすると、サドルを極端に後ろに引いて
かつ、背中を丸めることになってしまうけど、これは「腰がひけている」という
ことでどんなスポーツにおいてもやってはいけない姿勢になる。
ということかな?
同じような話で『初動負荷理論』で提唱している「かけっこ」のスタート。
よ~~い、のとき、どちらかの足を前にだして腰をぐっと落としますよね?そして
どん! となったとき、どちらの脚が第一歩目になりますか?
99%、前足になるんですよね。
そうじゃなくって、よ~~い、のときに身体を前傾させていって、前足の母指球に
荷重をかけてさらにさらに前傾を深めると、後ろ脚が自動的に前にでちゃいます。
このタイミングをスタートにあわせると第一歩目の踏み出しの差が如実に現れるの
ですよ。だから、オリンピック級の選手って、スタートして10メートルくらいは
前のめりで下しか見ていないでしょ?あれはロータリーエンジンを爆発的に加速させ
るための人間工学の理にかなった姿勢なんです。
つまり、頭を遠く遠くすればするほど、倒れないように自動的に脚が強制的に前に
出さされてしまう。
なんか少し脱線しちゃったけど、目からうろこの理論です。
本を買わずともYoutubeをみたら校長先生がいいたいことはわかりますが、
これ、本でも画像でもやっぱりわからないのですよね ^^;。こおいうのは実体験
しないと身にならないから(笑)。
でもスーパーマンになるためには、自転車をサイズオーバー&ステムも140ミリで
ピラーも櫓が後ろに引けるタイプじゃないといけんとですよ。
でもこの理論は納得感があります。