goo blog サービス終了のお知らせ 

芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

瀬戸内寂聴『デスマスク』中の坂口安吾の『堕落論』について議論

2013年12月04日 | Weblog
昨日も最高裁の弁護士事務所に行き、瀬戸内寂聴『デスマスク』にヴァルマー博士の校正を受けた。この小説は非常に良いとは言いながら、坂口安吾の『堕落論』の引用で、「歴史という生き物」は、歴史は過去だから、生き物たりえないと言う、インド人特有の議論にはまってしまい、私の逐語訳はいけないと主張され、そこで止まってしまった。
たまたま来合わせたインド人知識人たちも加わり、歴史論の展開になり、これの英訳はないのかなどと言い出す始末で、これ以上居てもしょうがないので、彼等に弁護士の仕事の話しもあるであろうし、早々にそこを引き上げた。ニザームッディーン駅発17;50まで2時間もあったが、駅の待合室で何するでもなく時間を過ごした。
汽車は8分ほど遅れて出発、デリー滞在中は、風邪のせいか、蜂のせいか、熱を出したり、咳き込んだり、ともかく体調の悪い日々であったが、カメラの修理以外はだいたい満足のいく成果を上げられた。
ジャバルプルには、珍しく到着予定時間の9;50より早い、9時半に着き、お陰で、大学の車が空いているのでそれを呼び出して乗れた。