経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

お客様の未来

2009-03-06 | 企業経営と知的財産
 以前のエントリでご紹介させていただいた「中小企業経営に役立つ知財活動支援セミナー」が先週から始まっています。本日は福岡のセミナーを担当させていただきました。(内容についてのご評価はご参加いただいた皆様からいただくものなのでさておき)当事者から言うのも何ではありますが、いわゆる知財関連のセミナーとしてはかなり斬新なもののではないかと思っています。

 さて、本日のトークセッションの締めでエルムの宮原社長からいただいたメッセージです。私も思わずメモをとってしまいましたが(以下、正確な再現ではなく私の解釈入りですが)、ビジネスにおいて何よりも大切なことは「顧客志向」である。大事なことは顧客にメリットがあるかどうかであって、顧客にメリットがあれば提供者のリターンもそれだけ大きくなる。そこで、「お客様は神様」と言ってしまいそうなところだけれど、そこにまた落とし穴がある。お客様というのは、今欲しいものを欲しがるものであり、それに振り回されていてはダメ。お客様の未来まで考えられる者こそが、真のプロフェッショナルである
 セミナーで配布している「ココがポイント!知財戦略コンサルティング ~中小企業経営に役立つ10の視点」の作成に取り組んだ今年度の「地域における知財戦略支援人材の育成事業」のマニュアルワーキンググループでは、知財活動というものが顧客である中小企業にとってどういうメリットのあるものであるか、というところをもう一度考え直す、というところが大きなテーマでした。まさに、そこに一つの解を示していただいたようなメッセージです。