経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

夕張メロン

2007-09-25 | その他
 本日は北海道版の「知財戦略策定支援人材育成事業」の関係で札幌出張だったのですが、急遽思い立って前日に夕張に行ってみました。夕張といえば夕張メロンですが、季節が過ぎているとのことで夕張メロンはどこにも見当たらず(というか、そもそもお土産物屋さんがほとんど見当たりませんでしたが)、やむを得ず夕張で「羊蹄メロン」を購入ということになってしまいました。
 夕張市は何も事情を知らない人間があれこれコメントできるような状況ではないと思いますが、少し歩いてみた感想として、ちょっと不思議な印象を受ける町(?)です。中心地には、昔の映画館の看板のような絵があちこちに掲げられています。人はほんとに歩いておらず、店もほとんど開いていないのですが、中心地あたりでは商店街の宣伝やBGMが結構大きな音量で流れています。また、古い建物が多い中にアンバランスなリゾート施設が建っていたり、公園がきれいに整備されていたりするのも不思議な感じです。
 ニュースなどでは、市の過大投資だの放漫財政だの言われていますが、そこに至るまでの経緯を読み、実際に現地を歩いてみると、町を支えてきた産業が急に失われ、急速に人口が減少して町が衰退していく中で、交通の便も悪く、地形もよいとは見えない山間の町で、リゾート開発であれ何であれ、その時の責任者は何かをしなければならない状況に追い込まれていたことは確かだったのだろうなぁということも感じました(無責任な一訪問者の感想に過ぎませんが・・・)。
 当時は地域活性化の切り札といえば「リゾート開発」というのが全国的なブームでしたが、知財的にいうとこれからは「地域ブランドの振興」がキーワードなのでしょう。あまりフォローしていないテーマので詳しくはわかりませんが、リゾート開発ブームのように、何かそれが打ち出の小槌であるかのような過度な期待を膨らませることがなく、できること・その効果をしっかり見定めることが重要なのではないでしょうか。