「知財経営」とともに語られることの多い「技術経営」について、日経ベンチャーのサイトにちょっと面白い記事が掲載されていました。
「経営学が進歩しても何も変わらない」
MOTブームに乗っていた数年前のメディアでは考えられないような本音ベースの話ですが、問題の本質はまさにこの記事のとおりであると思います。
この記事の論点から少しずれますが、知財の世界でもこれからの業務のあり方を示すキーワードとして、「知財経営」など「経営」の語がよく登場します。しかしながら、通常の知財業務の中で「経営」マターといえるような問題がそれほど多く存在しているわけではありません。実務能力の他に求められることがあるのは、知財実務の中で事業への影響をも考慮することができる、「ビジネスセンス」といった性質のものであることが殆どなのではないでしょうか。
知財人に求められるスキルを考える場合に、学術的な「経営」の理論と「ビジネスセンス」とがなんとなくごちゃ混ぜになっていることがあるように思いますが、経営学の理論を学んだからといって「ビジネスセンス」が身につくわけではありません。「ビジネスセンス」とは、仕事の経験や、経済紙(誌)を読むとか、そういった日常的なところから身に付いていくものだと思いますが、知財人が現場で求められるスキルは、こちらが中心になってくるのではないでしょうか。
「経営学が進歩しても何も変わらない」
MOTブームに乗っていた数年前のメディアでは考えられないような本音ベースの話ですが、問題の本質はまさにこの記事のとおりであると思います。
この記事の論点から少しずれますが、知財の世界でもこれからの業務のあり方を示すキーワードとして、「知財経営」など「経営」の語がよく登場します。しかしながら、通常の知財業務の中で「経営」マターといえるような問題がそれほど多く存在しているわけではありません。実務能力の他に求められることがあるのは、知財実務の中で事業への影響をも考慮することができる、「ビジネスセンス」といった性質のものであることが殆どなのではないでしょうか。
知財人に求められるスキルを考える場合に、学術的な「経営」の理論と「ビジネスセンス」とがなんとなくごちゃ混ぜになっていることがあるように思いますが、経営学の理論を学んだからといって「ビジネスセンス」が身につくわけではありません。「ビジネスセンス」とは、仕事の経験や、経済紙(誌)を読むとか、そういった日常的なところから身に付いていくものだと思いますが、知財人が現場で求められるスキルは、こちらが中心になってくるのではないでしょうか。