アラブのうわさ

アラビア語、アラブ文化、イスラーム(イスラム)等に関する話題を元留学生が等身大でお伝えします!

学院長の悪評

2006年11月26日 00時10分01秒 | Weblog
 サウディ人には珍しく、秩序立てるのが好きな学院長。就学当初は『秩序があるなんて・・・』と感心したものの、最近は度が過ぎて学生の間でかなり不評です。
 朝の礼拝の後さっそうとやってきて、バングラデシュ人の労働者と共にカギを開けるところから1日が始まり、始業時刻には学院の建物の前で遅刻者のチェック(20年くらい前の日本みたいですね)。ちなみに始業時刻を過ぎると学院長の部屋の前を通る通路以外はすべてドアが閉められ施錠されてしまうので、1限に遅刻すると1日を通して欠席ということになります。また授業終了後もなにかしら残業と、一般サウディ人から比べると常軌を逸した異常な行動を取るのです(少なくとも私は残業するサウディ人など見たことありません。その日に出来なかったことは翌日に延ばすのが常。外国資本の会社などでは事情が違うかもしれませんが)。もっとも学院長のご両親は元々アフリカ出身で彼自身もハウサ語を話すそうですから、サウディ人のパターンというのは比較の対象外でしょうか。
 一部の学生からは『家庭生活がうまくいってないから、学院で時間を潰しているんじゃないか?』とか『あんなに監視するのが好きなら、門番と仕事を変わればいいのに』などといった話が出るくらいで、レベル2・3あたりの学生は『これじゃあ監獄生活だよ・・・』とぼやいている始末。そんな彼等からは『レベル4なんだからあと少しで卒業でしょ?いいなー。なんとか耐えて卒業しなくちゃね!』と羨ましがられながらも励まされています。
 学生達の不満は募るばかり。そのうち爆発しなければいいのですが。


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