無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

都市の衰退

2007-03-15 13:53:49 | 建築・都市・港
水曜日、港湾関係の会議があった。月美さんの隣の席に着く。
ここでお決まりの「full timeさ~~ん、見てる!ブイブイ
しばし、先日のTVの話をする。シナリオは用意されてなかったようだ。それどころか時間の関係で、相馬楼から山王クラブまで、「走って移動してくれ」と頼まれたらしい。それには「やんだ!」と断ったとか。

酒田港の長期構想計画の、年に1度の委員会への報告会。我々は下っ端でSWG「サブ・ワーキング・グループ」で話し合った事が報告書として提出される。ボランティアで時間を削って話し合った内容が、役所の都合で消されている報告書だ。最近、この手の会議が目立つ。役所は市民の意見を聞いたと言うポーズが欲しいだけだ。本当に時間の無駄だと思う。この報告会でも、出席したメンバーから、様々な意見を出させてはいるが、懇親会の最後に、国の方針の策定メンバーの教授が漏らした事や、オフレコで聞いた県の担当者の話が、全てを物語っている。東北を考えると、対極東アジアへのゲートウェイで、国が認定しているのは秋田港と新潟港、仙台ともしかすると八戸港が入って終了となる。重要港湾である酒田港は、リサイクルポートとしてしか生きる道がないのだそうだ。酒田港にある某施設も、本音で言えば、県としては取り壊したいのだそうだ。幾ら我々が吠えても、国も県も動きはせず、ほとぼりが冷めるまでなのか、ジリセンで衰退を待つしかないのだろう。

「西の堺、東の酒田」と呼ばれた、江戸時代の北前船の海運で栄えた湊町だとしても、新たなる物がない限り、静かに滅びを迎えなければならないのか。何だか、とても暗くなりながら、会議から戻ってきてから見たTVの番組は、東ローマ帝国の廃墟(現在トルコにある)だった。どんなに栄えても、いつかは滅びるのか。様々な国が出来ては滅んだヨーロッパとは、日本は違うと思っていたが、形ある物は壊れるのが自然の摂理だとすれば、最後に華を咲かせる事も一つ、出来はしないだろうか。
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