無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

罪と作品

2019-03-20 16:50:53 | 社会

mee too運動は、まだ続けられているのだろうか。ハリウッドの監督のセクハラやパワハラに端を発したmee too運動は、日本の国会でもプラカードを掲げて煽った人達がいた。ところが野党の議員のセクハラが問題になると、見事にその運動は消えた。海の向こうから時折mee too運動で名前を挙げていた女優が逆セクハラで訴えられたりしたのは聞こえて来た。日本でも人権を掲げていたジャーナリストのセクハラが問題になった時には、すっかり左翼系の人達は声を上げなかった。随分と二枚舌だこと。もう運動はしないのかい。

実は、あまり日本では話題に上がらなかったが、世界的な建築家もこのmee too運動で突き上げを喰ったのがニューヨークを拠点に活躍していたリチャード・マイヤー氏(83)である。作品は写真しか見たことが無かったが、これで世間から消されてしまうのはどうなのだろうと思っていた。作品にも汚点がつくのだろうかとも思っていた。


日本ではジャニーズ系の山口氏が、セクハラで見事に消された。過去の作品からも姿がカットされ、昔からいなかったかのようにメンバーも振る舞っている。最近になって個性的俳優の新井氏が逮捕され、その数々の出演作品をどうするのかで問題になっている。加えて、あまちゃんの鮨屋の大将でも好演したピエール氏が、逮捕された。こちらでは新井氏よりは応援する人が多くて、全ての作品のお蔵入りはなさそうだ。

確かに犯罪はいけない。でも関わった作品を世に出さないのはどうなのだろう。麻薬や酒に溺れた芸術家や音楽家の作品は消されたかい?文学はどうなった?
例えで上げた建築家の話もあるが、もしこれが土木家で道路や橋を造った本人が逮捕されたら、まさかその道路や橋を「使ってはいけない。」と運動を起こす人はいないだろ。
罪は罪。作品は作品だと思うのだが。

 

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