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ベルギーの鳩日

主にベルギーでの鳩生活の経験の日々、またどのようにそこまで至ったのかなど思い出しながら綴って行きたいと考えています。

あるバルセロナレース鳩と鳩飼い人の日記49

2025-04-19 06:24:26 | 日記

「俺れはまだ乱れる翼舞いの上に北東に早く流れる雲を見た。この前のレースの様な不慣れから来ていた喧噪の巻き添いに成るまいと、頭に描いていた帰航路を目指し、北東に吹く風の背に乗ろうと試み羽ばたいた。そして俺れは上手くうねり飛ぶ龍の角の先に成る事が出来たが、先導する試合慣れしている鳩達の速さには今回も驚かされ、上から別れ始めた群れ群れのその様子が良く分かった。迷う事なくローカルの方向に向かう群れの一団を選び、上手く風に乗れたのでその群れの先頭の小群れに追いつけるかと思ったら、風向きが東向きに変わり始め、幾ら強く羽ばたいても東の方へとどうしても流されてしまい、このままでは群れから離れて行き方向も外れて行くと、高度を下げ飛ぶ事に切り替えた。結局すでに縦長にばらついている中程の小群れの集団に混ざり飛ぶ事に成ってしまったが、雌鳩達が主な群れで青灰の鳩と姉鳩らしき鳩が居るのに幾らか冷静に成って気が付き、遅れ置いて行かれた悔しさよりも元気が湧いて来てしまった。初めに姉が直ぐに俺れに気が付きあら、目を大きく見開いて俺れの方を振り返り、他の鳩達も一瞬頭上から舞い降りて来た鳩影の俺れを見て彼女も気が付いた。俺れは訓練の時三羽で小群れの先頭を引けた事が有った事を思い出し、その時の気分に成って来て以心伝心で、彼女達にも伝わり三羽で並び飛ぶ事にした。本当は競争するよりもこうして並び飛び鳩舎に向かう方が、この上なく心良く安心感も有り飛び帰る楽しさを満喫出来きるので、宿命にもたらされる苦しさよりもずっと良いのである。町の教会の塔が見え始めて来てラスト三十位の気持ちに成り三羽で尚スピードを上げた。奴がポット鳴らし懸命に青の競技場に、早くひたすら早くと口笛を吹いているのが見え、三羽揃って翼を畳み急降下した。」

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