私のぼやき

不平不満をぶつける

東北の怨念奥羽越列藩同盟

2006-02-10 11:10:46 | ひとりごと
明治維新に朝敵とされた奥羽越列藩同盟の怨念が続くと説く。

東北人の書き手に見られる怨念は西国の人間には理解できない。

最近読んだ「王道楽土の戦争」上・下で著者吉田司はよく奥羽越列藩同盟ということを強調している。戊辰戦争に敗れた河井継之介から平民首相原敬・満州事変の黒幕板垣征四郎・「五族協和」を唱えた石原莞爾・日本列島改造論の田中角栄などが東北人ないし越後の衆として明治維新に官軍として日本の支配層となった薩長連合に怨念の戦いを挑むという構図である。
 確かに今日の雪害をみると田中角栄が「日本列島改造論」でぶち上げた、「みなさん、この新潟と群馬の境にある三国峠を崩してしまう。それすれば、日本海の季節風は太平洋に抜けて、越後には雪は降らなくなる。みんなが大雪に苦しむことがなくなるのであります! ナニ、切り崩した土砂は日本海に持っていく。埋め立てて新潟と佐渡を陸続きにしてしまえばいいのであります」が新潟の選挙民に受けたのは理解できる。

満州ものを読むと、戦後の日本経済再興は満州国建設の夢を敗戦による挫折から国内で実験したものであるという説を唱える人が多い、吉田司のその立場に立つ。
 東京オリンピックのとき開通した東海道新幹線は南満州鉄道の模倣であり、満州建国に新しい国造りを夢みた、関東軍参謀たちや岸信介に代表される官僚群、満鉄調査部に巣くった当時の左翼崩れのインテリ層が呉越同舟の夢が破れ祖国に引き上げてきた。
 


協和