はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

山吹

2005年04月20日 | 雑談
山吹の花というと私が一番最初に思い出すのは
「七重八重花はさけども山吹の
    みのひとつだになきぞ悲しき」
という太田道灌の歌です。
道潅が、鷹狩りに出かけた時、雨に降られて近くの小屋に立ち寄ったところ、そこに若い女の人がいました。
その人に蓑を貸してくれるよう頼んだところ、その女の人は無言で八重咲きの山吹の花一枝を折って、道灌に差し出しました。
道灌は自分は、蓑を貸りたかったのに、花をもらっても意味がないと怒って帰ったそうです

が、これは
「みのひとつだに~」という言葉で、『実の1つも無い』と、『蓑1つも無い』というのをかけて、
「私は貧乏で蓑をお貸しすることもできません。」ということを伝えるために、その女性が古い歌を利用して、八重の山吹を渡したということを後になって知り、道潅は自分の無知をとても恥じ、それから勉学に勤しんだそうです。
(私は無知は恥じても、その後勉学に勤しまないので、こういうところが後に偉くなる人との違いだなーとつくづく思いました。)
八重咲きの山吹の花は、実がならないですよね。

みなさんもこのお話を授業で聞きませんでしたか?
私は、授業中におしゃべりをしていて、先生から
「おい、そこ!ちゃんと聞いてないと、試験に出すぞ!」
と注意された事と共に山吹の花を見ると、この話を思い出します。
授業中のおしゃべりが多かった私は、よく先生から注意されましたが、言わせてもらえば、私は単なる聞き役。
大抵話しかけてくるのはまわりの人たちだったのに、何故か私ばかり叱られました。
要領が悪かったのかなー。
そのおかげで、こうして今でも覚えているのですから、感謝しないといけないですね。


3匹の散歩道に自生している一重の山吹です。


我が家の庭に咲いているシロバナ山吹。



去年成った黒い実がついているのがわかりますか?
基本的には、黄色の山吹とは種類が違うらしいですけど。

クリックしてみてね。

みなさんは、授業中教科書にこんないたずらしませんでしたか?

山吹というともう一つ思い出すのは、山吹色。
山吹色の小判ですよね。
悪徳商人が悪代官の前に「あなた様のお好きな山吹色でございます」と小判の山を差し出すと
「フフフ。
お主も悪よのぉ」
という時代劇には、つきものの場面。
そこで現れるのが、
「この印籠が目に入らぬか!」と水戸黄門。
「この桜吹雪がお見通しよ!」は遠山の金さん。
「ひと~つ人世の生血をすすり、ふた~つ不埒な悪行三昧、みっつ醜い浮世の鬼を、退治てくれよう桃太郎」は桃太郎侍。

やはり、山吹は日本古来の花なのでしょうね!

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