最近、対照的な本を二冊読んだので、ちょっと紹介します。
まず、一冊目は、
高田明和 著「仕事のうつがすっきり取れる本」
どちらかというとハウツー本です。わかり易い本ですが、従来のうつの本と違うのは、「うつ」を脳の器質的な問題として捉えるのでなく、あくまで心の問題として捉え、物事に対する悲観的な見方を具体的により楽観的健康的な方向に変えて行くことで、うつに対する心の耐性を高めようというものです。
「私達には少なくとも不幸にならない権利がある。」だから、自分を苦しめる不幸な考え方を排除するべきだし、してもよいというのが著者の主張であり、それはとても正しい考え方なのですが、不幸の連鎖にはまっているときは、ついついそういうことを忘れてしまいます。
そういう状態になっている自分に対して、救いとなる本でした。
もう一冊は、
広瀬弘忠 著「無防備な日本人」
最近、根拠もなく、自分達が安全なポジションにいると楽観的に考えられなくなってきた日本人。でも、具体的なリスク管理ができているかというと、いたずらに不安を煽られているだけで、具体的な行動に結びついていないというのが実態であるように、私にも思えます。
著者は、日常の危険に対する具体的な例を挙げながら、それらのリスクとどう向き合うのかという問題を論じます。常に強い不安にさらされているのは、ストレスフルで人生の楽しみを奪うような事態ですが、だからと言って危険があるのに、それを無いと思い込むことでリスク管理ができなくなる事態をどのように避けるかということについて、いくつかの提言を行っています。
でも、著者の言う心理状態になる前に、僕の場合はうつになってしまいそうな気がしました。
実はこの本を読んだ直後に、このブログで紹介した一冊目の本を見つけたのですが、何だかこういうのも天の配剤のような気がしました。
本って、とっても有難いときがありますね。
私も勧められて読んだのですが、
知恵の森文庫「ヨガの喜び」沖正弘 514円。
古典ともいえるヨガのハウツー本です。私はヨガは全くしないのですが、なかなかよいことが書いてあって、私は読むと気持ちが整理できるようです。
ちょっと一乗寺的=普通だけどヨイ感じ、の本でした。
一乗寺のお店も、サブカルチャー系の本がいろいろありましたね。ちょっと偏見を取り払って読んでみます。
紹介ありがとうございます。