磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

仏の心で鬼になった人

2015年09月02日 21時27分03秒 | オフ・ビジネス

もしある日突然、

 「明日の朝一番で、ある上場企業の社長就任記者発表会に出て、
  挨拶をしてくれ」

と上司から言われたら、どうします?

 「『明日』だなんて、そんなことはありえない!」

普通はそう思いますよね。でも実際に、今日の講演の講師の身に降り
かかったことなんです。

その講師というのが、12年前に、東レから、上場子会社 蝶理の社長
就任を前日に告げられた田中健一さんです。

当時、蝶理は30年連続赤字、借金1,000億円、毎年50億円の赤字で、
200億円の債務超過という、これ以上ないというくらい悪い業績
だったそうです。


まずその年の4月に肩書き無しで蝶理に合流し、6月末の株主総会で
正式社長就任になる期間でも寸暇を惜しんで、いろんな手を打ち、
役員、部課長たちと面談を繰り返したそうです。

その結果、社長就任直後の6月末月次決算で、単月でごく少額ですが、
黒字化を実現。

そして1年間で、1,000億の借金をすべて返済したそうです。


 「そんなバカな!」

 「どうやってそんなことできるの?!」

と気になる方は、どうぞ、

      

田中さんのこの本を読んでみて下さい。
私は、今日の講演後購入したばかりなので、伝聞情報で申し訳ありま
せんが、田中さんご本人が、

 「この本には、今日、話さなかったことも含めて
  すべて書いてありますから」

と仰っているので、間違いないと思います。


秘話のひとつを、本のPRも兼ねて、紹介します。
田中さん曰く、

 「リストラで、人員削減する時は、誰を残して、誰に去って
  もらうかを決めるのが非常に難しいです。

  私はどうやったかというと、社長就任までの期間に実施した
  役員、管理職との面談で、

   『あなたの部署の問題点は何ですか?
    そしてそれはどうやったら解決できますか?』

  という質問をしたんです。

  その時、即答した人は残し、もって回ったような話しか
  できなかった人は切りました。

  管理職以上であれば、自分の仕事の問題点は日ごろから整理
  しているのは当たり前のことですからね」


さてみなさん、もし田中さんがあなたの会社の社長に突然就任してきたら、
会社に残れます? それとも・・・


さすが講演を企画したダイヤモンド社のI部長が、

 「私の本当の隠し玉の講師ですから」

と言うだけあって、実に生々しい、臨場感溢れる講演でした。


冒頭の写真、いつも自分のFacebookにすてきな写真を載せているアタックス
のKさんが受付にいたので、カメラマンをお願いしたのに、

 「磯輪社長のブログの写真だから責任重大。
  代わりに撮ってよ」

と同僚のHさんにムチャ振りしちゃいました。

これって、「明日社長就任の記者会見に出ろ」と田中さんに命令した当時の
社長と一緒じゃない!


著書へのサインも含めて、ありがとうございました、田中さん。



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