磯輪日記

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とびしま海道へ

2023年11月04日 19時20分35秒 | 旅の想い出
 
翌日、もう一日会社を休んで、今治港からフェリーに乗りました。
 
 
前夜、渡った来島大橋をぐぐって、向かったのは、岡島 という小さな島。
ここが呉から東へと、いくつもの橋でつながる とびしま海道 の最終地なんです。
 
 
しまなみ海道は誰でも知ってるけど、とびしま海道って知りませんでした。
しまなみとの最大の違いは、無料ってこと。 橋は、しまなみほど高いところを走って
いないし、島を巡る道も海岸に沿っているので、海が近く、景色をゆっくり楽しめます。
 
 
岡島で真っ先に向かったのが、ナガタニ展望台。
「気を抜くと転げ落ちるほどの激坂」と地図に書いてあったけど、まさにその通り。
クルマ1台通るのがやっとの道幅、そして360度回るんじゃないかとおもえるほどの
大ヘアピン。
 
 「これ、回り切れるのかな?」
 
と思っていたら、道の脇にいたおじさんが私たちのことを気にしています。
 
 
 「展望台って、本当にこの先ですか?」
 
 「そうよ。思いっきり切れば、回れるから」
 
その言葉を信じて、おじさんの指示通り、切り返そうとするけど、急坂の急カーブで、
舗装路面でもタイヤがスリップします。
 
やっとのことでこのヘアピンをクリアして、展望台を楽しんで、来た道を引き返します。
 
 
 
辺り一面、みかん畑。木から落ちたみかんがいくつも道路の脇にころがっています。
クルマを止めて、落ちてるみかんをひとつ頂くと、これがウマい!
 
そこで行きに道案内してくれたおじさんを訪ね、みかんを分けてもらいました。

 
このおじさん、みかんの時期になると馴染みのお客さんがこの農園を訪ねてくるので、
自力で私設の展望スペースをこしらえてました。
ナガタニ展望台は南に開けているので、逆光で、日差しが眩しくって、景色が楽しめません。
しかしおじさん手づくりの展望スペースは西急斜面の際に立っていて、ここからの眺めの
方がステキでした。 ひとしきりおじさんとおしゃべりを楽しみ、海岸へと下りました。
 
この岡島から、橋でつながったとびしま海道を最後まで西進するつもりでしたが、
いろいろ考えて、対岸の大崎下島をゆっくり散歩することにしました。
 
というのも、大島下島の東端にある御手洗地区は、江戸時代に北前船の寄港地として栄え、
街並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているからです。
 






もともと陸路だけで訪問しようとすれば、呉から来て、また同じ道を戻るしかない。
さもなくば海路。そんな不便な場所だから、知名度も低く、訪問者も少ない上に、
私たちが訪問した火曜日が定休日という施設が多いので、ほとんど人がいません。
 
 
    

これも平山画伯の作品ですが、路地の向こうは海。こんな光景です。
 
 
 
絵になる床屋さんですね。
道を挟んで、赤いポストが見えます。ここ、実は御手洗郵便局でした。
その郵便局に、
 
 
 
こんな切手のポスターが貼ってありました。
平山画伯以外にも、ここ御手洗を拠点にしている田中佐知男さんという画家がいるん
ですね。
 
とてもステキだったので、この切手を買おうと思ったけど、売り切れでした。
田中さんのみたらいギャラリーがあるけど、こちらは土日祝日しか営業していない。
残念でした。
 
 
街を散歩してから、歴史の見える丘公園という展望台を目指しました。
激狭、激坂のみかん畑の間を縫う道を、ゆっくり、ゆっくり車を走らせ、上りました。
小さな島の展望台って、みんなそういうものなんですね。
 
展望台に立つと、360度とは言いませんが、270度くらいの息を吞む展望です。
パノラマ写真じゃ伝わらないので、こんな風に撮影しました。
画面を左に90度回転させるか、自分の首を右に90度傾けて、観賞してください。(笑)
 
 


 
   
 
 
そこから岡村島、岡村港に戻り、フェリーで大三島の宗方港へ移動しました。
二度目のしまなみ海道で生口島に戻り、ここが生地である平山郁夫さんの美術館を
訪ねました。 写真撮影可能な美術館で、驚きました。
 
 

「燦・瀬戸内」
 
 

同氏の子どもの頃の絵も展示されていました。静止画ですが、人の動きを感じます。
 
平山郁夫さんと言えば、シルクロード関係の絵が多いけど、観光したての瀬戸内の絵に
強く惹かれました。
 
 
今回の旅行ほど、天気の心配がなかった旅行はありませんでした。
旅行開始の2週間前から天気予報をチェックし始めますが、今回は、2週間変わらず
晴天の予報で、実際、その通りの天候でした。
 
 
海、島、空、橋、鳥居、そしてクラスメイトと仲人さん。
1週間旅したかと感じるくらい、たくさんの想い出ができた広島旅行でした。
 
 
 

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