磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

トヨタ

2015年06月04日 20時17分54秒 | マーケティング・センス

母方の祖父が長年、旧トヨタ自販の産業医を務めていた関係で、母が亡くなった時に、
ほんの少々トヨタ自動車の株を相続して以来、トヨタの株主の私。

この時期になると、毎年、株主総会の招集案内が届きます。

以前は、業績不振にも関わらず、あまりに多額の役員賞与を支給するので、議案に
反対票を投じたこともありましたが、当然のことながら、私の持ち株ではハチの
一刺しにもなりせん・・・

業績も回復してきたこともあり、ここ数年は委任状すら出さない有り様でしたが、
今年はちょっと違います。


というのも今回、トヨタは、行き過ぎたコーポレートガバナンスを日本的企業統治
寄りに修正しようとしてか、これまで日本の証券市場にはなかった種類株を発行
することを提案しているからです。



普通、種類株というと、議決権を制限する代わりに配当に割り増しを付ける配当
優先株が有名ですが、今回のトヨタの種類株は、譲渡期間に制限を付けたもの。
短期で売買するのでなく、中長期的に株を保有してもらえる株主を増やしたいと
いう発想からできたものです。

私としては、目先の利益を追う株主や機関投資家でなく、トヨタを応援しようと
思って株を持っていてくれる少額株主を応援する制度だし、『良心』を軸に置いた
日本らしい統治へのひとつの提言だとおもいます。


しかし反対意見もあるようです。

      

そして驚くべきことにその反対の理由が、

  安定株主が増えると経営の規律が失われる恐れがある

というもの。


「安定株主がいるから安心して、長期的視野での経営ができる」というが当たり前の
考え方だと思うのに、こうなると何が当たり前なのか分からなくなります。


じゃあ、このトヨタの提案が発表された以降、一体どういうニュースが多いかと
言えば、結局、

  「これって、損なの、それとも得なの?」

という損得議論でしょ。


こういう不安定株主が増えると経営の規律が保たれる?

これが当たり前だと、普通の経営ってやりにく時代ですよね~
っていうか、何が普通の経営なんだろう?


マスコミや時代に踊らされず、自分の、自社の軸をブラさず、経営していきます。

ホント、非上場でよかったな~




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