磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

コア・ナレッジの探究

2016年09月13日 21時03分15秒 | オフ・ビジネス

日本ナレッジマネジメント学会東海部会として、昨年来、研究を続けて来た
リンナイさん。 

そのリンナイさんのコア・ナレッジは何か?
いよいよこれを発表する日がやって来ました。


本来、座長の名城大学の大西先生から私が発表を依頼されたのは、「リンナイの
新製品開発史」でしたが、私の前に発表する如水会の後輩のヤガミの小林君の
発表テーマ「リンナイの沿革と事業内容」とも重複する部分があるので、
お願いして、「リンナイの企業風土」というテーマに変更してもらいました。



これにはもうひとつ理由があります。

それは、私は、過去、この学会の活動として今回のリンナイさんも含めて5社
訪問しましたが、積極的に自社の社風について言及されたのはリンナイさんが
初めてであったこと、そして実際に訪問、面談する中で、その社風の良さを
実感したためです。


座長の大西先生は、

 『コア・ナレッジ』とは「企業の成長性、収益性を左右するナレッジ」

で、

 「メディアへの記録が可能な知識、頭脳知が『形式知』、
  身体技能、身体知、組織の保有するオペレーション能力、変化対応力が
  『暗黙知』」

と定義しています。


ただ私は、元・花王の常盤さんの言われる、「明の知、暗の知、黙の知」と
いう区分けを指示しています。

大西先生が言う『形式知』が『明の知』であり、『暗黙知』が『暗の知』。

じゃあ、『黙の知』はと言えば、それが組織風土だと考えています。
従って、組織風土も立派な『コア・ナレッジ』になりえます。

ただしこの3つがすべて揃わなければ、高成長、高収益が実現できないかと
言えば、そうではない。明か暗、どれかひとつでも実現できるけど、黙だけ
では無理。 ただ本当に永続的に高成長、高収益を実現するには、やっぱり
3つすべてが揃っていなければ無理。
また本当にいい会社、尊敬される会社は、3つの中でも特に黙が必要という
のが、私の考えです。

私から見て、リンナイさんはこの3つを兼ね備えた企業です。


全員の発表が終わってから、今回から司会に回ったアタックスの西浦さんが

 「でもすべてに関わって来るのは、磯輪さんが発表した
  企業風土だよね」

と言われたし、当部会のドンでもある日本ナレッジマネジメント学会の
副理事長のスズキの元・監査役の久米さんも、

 「やっぱりオーナー企業は最後はコレだよね」

と親指を立てました。


そうなんですよね。やっぱりオーナー企業はトップの責任が大きいんですよね。
リンナイさんの風土だって、内藤社長の人柄、人間力、品格によるところ大と
いうのが、非公式な私の結論でもありましたから。 笑


リンナイさん、ありがとうございました。


追伸
 よくよく調べたら、常盤さんも日本ナレッジマネジメント学会の評議員
 でした
そりゃそうですよね。学者じゃなくって、日本で最もナレッジマネジメント
 を実践したのは常盤さんだと思うから。



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