リラックスどころじゃない！

昨日は静岡、今日は大阪と、連日出張でした。

体も疲れているからと、

　「体内の毒素をきれいに取り除いて、リラックスできるから」

との触れ込みで、だまされたつもりでその手の場所に出かけました。
こういうところって、はじめてなんです。

なにやら診察台のようでもあり、もうちょっとしゃれた感じのする
台に体を横たえると、得体の知れないクリームのようなものを顔に
塗り始めた。

本当は、

　「それ何ですか？」　

って聞きたかったけど、とても聞けるような雰囲気じゃない。

不安が募ってきたけど、ここまできて、

　「もういいです」

とか

　「帰ります」

ともとても言えない。

こうなりゃ覚悟を決めて、身を任すしかないね。

顔には蒸しタオルのようなものがかけられ、

　「そのままリラックスしていて下さい」

と言って、ひとりその場に取り残されたような感じ。

不安は増すばかり。するとその内、何だか顔がカーっと熱くなって
きた。ドンドン熱くなる。おまけに顔が膨らんできたような感じ。

　「どうなってんだ。一体どうなるんだ！」

オロオロするばかり。

　「すみませ～ん」

と叫んでも、誰も来ない。もうたまんない。タオルを取って、前にある
鏡を見てみると、どうしよう、大変！　

自分の顔がすっかり変わっている！　何だかニヤけた、とっても軽薄な
感じ。

　「ちょっと～！」

と大声で叫んだら、仲間が部屋へ入ってきた。

でも、私の顔がすっかり変わっているので、私を見ても、私だと
すぐには気付かない。でもさっきまでそこに私がいたことは知って
いるので、不思議そうに私の顔をジロジロ見てる。

　「オレだってば」

と言うと、

　「エー、磯輪？！　そういえば多少は面影があるかも・・・」

そんな～、なんでこんなことになっちゃうんだよ～。こんなところに
来なきゃよかった・・・・　

毒素が取れて、リラックスできるっていうから来たのに・・・　

焦って、台から身を起こすと・・・　

そこは我が家の寝室。私のベッドの上。

　「ああ、夢か・・・！」　


毒素が取れて、リラックスできるはずだったのに、リラックスどころか、
かえって疲れた！　何てこった！

夢って怖いですね～



注意　冒頭の写真はイメージ写真で、本文とは一切関係ありません。