磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

『グッバイ、レーニン!』

2008年05月12日 21時39分32秒 | I LOVE シネマ・ドラマ

行きつけのシネコン「イオンシネマ ワンダー店」では、普通のロードショー
作品に混じって、数年前の名画を2本くらいずつ上映しています。

昨日はそのうちの1本を観てきました。タイトルは『グッバイ、レーニン!』。
公開されたのは2003年で、ヨーロッパで数々の賞を受賞した名作だそう
ですが、私は一切知りませんでした。

タイトルだけ見ると、難しい思想がかった映画かと思いますが、これが大違い。
母親への息子の愛がテーマの映画でした。

           
     
ベルリンの壁が崩壊する直前の旧東ドイツ。主人公アレックスのお母さんは
筋金入りの共産主義者。このお母さんが心臓発作で数ヶ月間意識不明になった
後、奇跡的に回復。

しかしその間にベルリンの壁は崩壊し、お母さんの信じていた体制も崩壊して
しまいました。

医者からは、

 「今度また精神的なショックを受けたら、お母さんは間違いなく死にます」

と伝えられたアレックスは、お母さんが東が西に吸収されたことを知ったら、
母の命がないと考え、ありとあらゆる手段を使って、東ドイツが存続している
と、母に真実を伝えない努力を続ける。

しかしその母は、実は行方不明になった父の真実を伝えていなかったことを
息子に告げる。

そして息子の恋人から、東ドイツ崩壊の事実をこっそり教えられていたにも
関わらず、母は息子の優しい思いやりを大切に、祖国東ドイツが健在である
ことを信じている振りをしながら、天国へ去っていった。

母親のために必死にウソを作り上げるアレックスでしたが、ふと気付くと、
自分が求める理想の世界観がそこにあることを知りました。

その理想の世界観、そして息子の優しさに、「ヴンダバー」(ドイツ語で
すばらしい)とつぶやいたお母さん。

ドイツ映画なので台詞はすべてドイツ語。久々にドイツ語に触れて、ほんの
少しだけ聞き取れる言葉もあって、ドイツ語の勉強にもなりました。

ほのぼの、しみじみ。 あったかい気持ちになれた、とてもいい映画でした。
さすがリバイバル上映するだけのことはありました。



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