ポンペイ遺跡の街はずれ、南東の隅に円形闘技場があります。
古代ローマにおいて、闘技場は“パンとサーカス”と呼ばれた統治を行う上で非常に重要な場所であり、
古代ローマの都市にはほとんど例外なくそのなごりを見ることができます。
闘技場へと続く道は、木々に覆われています。すぐそばには、大規模な運動場(錬兵場)もあります。
外観は、復元されているのでしょうか、かなり保存状態がよく、原型がはっきりとイメージできます。
ここが入り口です。
客席へ向かうための通路です。ヴェローナのアレーナなどと比較すると、天井がかなり低いことがわかります。
おそらく、建設された当時の石板でしょう。左端がかけているのでよくわかりませんが、
(完全な形で残っていても読めませんけど…)
建築にあたって費用を負担した当時の有力者をたたえてつくられたもののようです。
闘技場の内側です。観客席とのあいだの壁が低く、客席の傾斜もゆるやかな感じがします。
ローマのコロッセオが東京ドームだとしたら、ポンペイのこれはできたころの西武ドームみたいといえば、
わかる人にはわかるでしょうか…。