リゾート地の印象が強いリミニですが、FSリミニ駅の南西側に広がる旧市街は、
古代ローマの重要な出来事の舞台にもなっています。
リミニの北西5kmくらいのところに、
「サイは投げられた」というカエサルのセリフで有名な
ルビコン川が流れています。
元老院の規律を破ってルビコン川を渡り、
兵を進めたカエサルが最初に掌握した町がリミニだったのです。
そして、トレ・マルティニ広場で兵士たちに
ローマ進軍に向けての演説をしたとされています。
というわけで、
町の中心、トレ・マルティリ広場にはカエサルの像が
立っています。
その後、古代ローマ帝国が成立し、
帝国全土に街道が整備されるようになると、
リミニは2つの重要な街道の終点となりました。
1つがヴィツェンツァ→パルマ→ボローニャと続いてきたエミリア街道、
もう1つはローマ→スポレート→ペーザロと続くフラミニア街道です。
エミリア街道は旧市街の北西にあるティベリウスの橋が、
フラミニア街道は旧市街の南東にあるアウグストゥスの門が、それぞれ終点(起点?)となっています。
そして、2つの街道が旧市街の中で出会う場所がトレ・マルティリ広場というわけです。
2000年以上も前から交通の要所・歴史の表舞台だったリミニ。リゾート地のもう1つの顔です。