アッボンダンツァ通りの東のはずれには、2つの大きな邸宅の跡が残されています。
その1つが“オクタヴィウス4世の邸宅”です。この住居は、庭園に人工の川が流れているのが特徴です。
入り口を入るとすぐに中庭(アトリウム)がありますが、
本来正面にあるべき応接間がなく、裏の庭園まで見通せるようになっています。
ここにも白い部屋がありました。この部屋は何か祭壇のようなものが置かれていた部屋のようです。
壁の真ん中に小さく描かれているのは、古代エジプトの神々です。
こちらは食堂のようです。全体的に簡素な印象をうけます。
水が流れ出ていたと思われる場所には、神殿風の屋根を持ったくぼみがあります。
ここには何かの像が置かれていたのでしょうか。
川のちょうど真ん中にあたる場所にも、神殿風のあずまやが建てられています。
遺跡の西側、古くからの市街地に建てられている商人の住居と違って、
どことなく瀟洒な印象を受けるのは気のせいでしょうか。
優雅でみだらなポンペイ―古代ローマ人とグラフィティの世界 | |
剣闘士の死闘に人びとが歓声をあげた闘技場や 男たちが一晩中飲み騒いだ居酒屋、そして密かに通った娼家。 ポンペイの壁に残された落書きから、 古代ローマ人の姿をいきいきと再現しています。 |
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