アマルフィからポジターノへ向かうには、陸路と海路の2つのルートがあります。
私たちは、行きは陸路(バス)を、帰りは海路を選択することにしました。
バスはアマルフィに到着したときと同じように、切り立った崖にへばりつくような道を走ります。
アマルフィ海岸は、いわゆるリアス式海岸。
崖上のわずかな土地に、また崖下の小さな入り江に、小さな集落が点在しています。
そんな中を縫うようにして、道が続きます。
見通しの悪いカーブでは、バスは大きなクラクションを鳴らしながら走ります。
万が一対向車が来たときのための用心です。遠くのカーブからも、クラクションの音が響いてきます。
やがて遠くのほうに崖にへばりつくようにたくさんの建物が密集している町が見えてきました。
ポジターノです。
ポジターノの町へは大型バスは入ることができません。
市街のはるか上のバス停でバスを降りると、
そこにはポジターノの街と海のすばらしい眺めが広がっていました。