王宮の内部は、“絢爛豪華”という言葉がぴったりです。とはいっても、
ヴェルサイユ宮殿やシェーンブルン宮殿のそれとはまた少しおもむきが異なります。
全体にどこかいびつでグロテスク風な印象を受ける装飾は、イタリア的といえばイタリア的で、
いつのまにか引き込まれてしまいます。
これはちょっとびっくり、絵画ではなくタペストリーです。いつの時代にどこでつくられたのでしょうか。
似ているようで少しずつ装飾の異なる部屋がえんえんと続きます。
金細工で装飾された部屋、スタッコ装飾のほどこされた部屋など、装飾の方法もさまざまです。
天井の装飾もご覧の通りです。建てられた時代のせいか、それとも地域性なのか、フレスコ画はあまり見られません。
こうやって王宮の内部を見てまわっているうちに、私にはとても気になりはじめたあるものがありました。
それは…この次に紹介しましょう。