パドヴァを訪れたときは、何はともあれここだけはぜひ見学しておきたい場所です。
外見は、ごく簡素でさほど大きくもない建物ですが、
その内部は、一面ジョットのフレスコ画で覆いつくされています。
入り口の壁面には「最後の審判」、
側面には「ヨアキムの物語」「聖母マリアの物語」「キリストの生涯」が37枚にわたって描かれています。
また、天井は一面鮮やかな青で彩られていて、これもまた印象的です。
ジョットの連作といえば、アッシジのサンフランチェスコ教会の「聖フランチェスコの生涯」が有名ですが、
ていねいな修復作業がされているため、ここのほうが圧倒的に保存状態がよく、
おそらくジオットが描いた当時そのままに近い色彩のフレスコ画を見ることができます。
保存状態を保つためには、相当な神経が払われているようで、
完全予約制で一度に見学できる人数にも制限があり(20人くらい)、
おまけに見学時間は15分の制限があります。が、それでも一度は行ってみる価値のある場所です。
スクロヴェーニ礼拝堂のホームページ(予約もできます)
http://www.cappelladegliscrovegni.it/storia.htm