弁理士 渡部 仁 特許・商標・知財ブログ

特許・商標・知的財産に関するビジネスブログ

~当事務所が支援している鎌倉ブランドです~

中国の脅威、徐々に

2013年06月26日 08時46分44秒 | 商標

おはようございます。
弁理士の渡部です。

中国で、日本の多数の地名が商標登録されている実態が明らかになりました。
日本の789の市と東京23区のうち44%にあたる361件の地名が商標登録されているようです。

例えば、
「川口」という地名がアルコール飲料の商標として、
「渋谷」という地名が医療サービスの商標として、
「小金井」という地名が機械器具の商標として、
「厚木」という地名が被服の商標として、
それぞれ商標登録されているとのことです。

中国の法律では原則として地名は商標登録できないこととなっていますが、「東京」や「大阪」などの著名な地名は別として、それほど有名ではない日本の地名については、審査をすり抜け、地名と判断されずに登録されている実態があるものと思われます。

これは、日本企業が日本の地名を関する商品名(例えば、川口ビール)を中国で販売する際に、商標権侵害のトラブルに巻き込まれる可能性が高いことを意味しています。

商標権侵害の場合は無論ですが、実際は商標権侵害とはならないケースでも、商標登録されている地名が商品名に含まれていることを理由に不当なライセンス料を要求され、トラブルを回避するために要求を受け入れてしまう企業もあるでしょう。

このような商標登録が今後も増えれば、日本企業が中国に進出する際の大きなリスクとなることは間違いないです。

さらに、中国側でこれが一つのビジネスになると考えられれば、日本国内においても、商標登録されていない地名、商品名、店名、社名などに目を付けて商標登録し、日本企業が同様のトラブルに巻き込まれる将来像も想像に難くありません。

http://www.asahi.com/national/update/0622/TKY201306210502.html


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弁理士試験制度の現状

2013年06月24日 09時24分50秒 | その他

おはようございます。
弁理士の渡部です。

法科大学院の不人気や弁護士の就職難などを受け、司法試験の年間合格者数を3000人程度とする計画が撤回され、司法試験制度の見直しが行われる見通しでることが報道されています。

その影響かどうかは明確な発表はありませんが、弁理士試験の合格者数にも変化が現れています。

弁理士試験は、1次試験、2次試験、3次試験とありますが、1次試験の合格者は、平成23年が1934人、平成24年が1374人、そして今年が434人と急激な減少を辿っています。

多様な人材を知的財産分野に参入させるため現在の弁理士試験制度が運用されてきましたが、私自身の実感として、多様な人材が現場で活躍していることも、多様な人材により新たなサービスが生み出されていることも、あまり実感できないでいます。

司法試験と同じように効果が見いだせず、迷走しているのかもしれません。


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類似判断の軟化傾向

2013年06月19日 08時43分43秒 | 商標

おはようございます。
弁理士の渡部です。

商標が似ているかどうかの判断が軟化しているように感じる事件が出ています。
つまり、従来は、似ていると判断される可能性が高い商標が、似ていないと判断される事件が出ています。

今回ご紹介する事件は、商標「Kixx」が他人の商標「KICS」と似ているかどうかが争われた事件です。

商標が似ているかどうかの判断基準として、(1)商標の見た目が似ているかどうか、(2)商標の読み方が似ているかどうか、(3)商標の意味が似ているかどうかの3つの基準があります。

通常、見た目、読み方、意味のうちどれか1つでも似ている場合は、商標が似ていると判断されます。
このうち特に「読み方」が似ている場合は、商標が似ていると判断される傾向が強いです。
消費者は、見た目や意味よりも、商標を音(読み)で記憶し商品を売買することが多いからです。

本件については、商標「Kixx」から「キックス」の読み方が生じ、商標「KICS」からも同様に「キックス」の読み方が生じると認定されましたが、結論として、見た目や意味が大きく異なるので、2つの商標は似ていないという判断になりました。

参考:不服2012-18679


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最強の特許を取得

2013年06月17日 08時44分19秒 | 特許・実用新案

おはようございます。
弁理士の渡部です。

特許は、特許請求の範囲に記載する構成要件の数によって「強い」「弱い」が決まります。

特許権の侵害は、第三者製品が、特許請求の範囲に記載する構成要件をすべて使っていることが条件となりますから、構成要件が少ないほど権利範囲が広く強い特許というわけです。

例えば、構成要件A+Bの特許と、構成要件A+B+C+Dの特許では、前者の方が構成要件が少ないので強い特許ということができます。

さて、今回取得した特許は、IT分野にもかかわらず、構成要件が何とたったの2つ。

ざっくり説明すると、
A:検索キーを入力する機能
B:入力した検索キーをもとに情報を検索する機能
の2つだけです。

どこに特徴があるの?と思われるかもしれませんが、検索キーと、検索される情報の組み合わせに特徴があります。

これまでの実務経験から、IT分野の特許において構成要件が2つだけで特許が取得できた事例は極めて稀です。

今後どのようにビジネスを防衛し収益を上げていくのか注目したいと思います。

このような大きな特許に関われたことを嬉しく思います。
誠におめでとうございます。


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最速特許、続々と

2013年06月14日 08時43分51秒 | 特許・実用新案

おはようございます。
弁理士の渡部です。

先日、僅か15日で特許査定が得られたばかりですが、このたび、これと同じスピードで特許査定が得られました。

早期審査を申請したとはいえ、これまで経験したことのない異例のスピードです。

行政が批判されることが多いなか、特許庁は、中小企業の知財競争力を高めるべく尽力し結果を出しています。

これからの日本は、中小企業の活躍が国内産業の発展に大きく影響してくると考えます。
不況の脱却は、中小企業の活躍にあり!です。

私も、特許庁に負けないように現場で中小企業を応援していきたいと思います。


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中国における日本地名の商標申請

2013年06月11日 08時39分43秒 | 特許・実用新案

おはようございます。
弁理士の渡部です。

中国において民間企業が商標「岩手」について商標登録を申請し、岩手県が異議申立を行う騒動に発展しています。

また、日本の地名が狙われました。

仮に中国で商標「岩手」の登録が認められた場合、岩手県の企業が中国で事業を展開する際に名称の使用に制限を受けるなど支障が生じるおそれがあります。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130609_2


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従業員の特許を受ける権利を企業へ

2013年06月10日 08時31分43秒 | 特許・実用新案

おはようございます。
弁理士の渡部です。

まず、各紙に「従業員の特許権」とありますが、これは、「特許を受ける権利」のことだと思います。

「特許を受ける権利」と「特許権」は別物であり、現在の制度では、従業員が発明をすると、特許を受ける権利が発生しこれが従業員に帰属するルールになっています。

そして、従業員が有する特許を受ける権利を企業に譲渡し、企業は、譲渡を受けた特許を受ける権利に基づいて企業名義で特許出願をし、特許権を取得します。
従業員は、特許を受ける権利を企業に譲渡した対価(お金)を受け取ることで、従業員と企業のバランスをとっています。

今回の政府方針では、従業員が発明をすると、特許を受ける権利が発生しますがこれが従業員ではなく企業に帰属するというルールに変更しようというものです。

企業に帰属することになれば、もともと従業員の権利ではないということになるので、企業は、従業員に対価(お金)を支払う必要がなくなるという制度になります。

この背景には、従業員の退職後に巨額の訴訟が提起され、企業の負担がとても大きく、経済界から特許を受ける権利を企業側に帰属させるべきだとの声が上がっているためです。

ちなみに、有名な青色発光ダイオード事件では、約8億4000万円で和解が成立しています。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130607-OYT1T01112.htm


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あなたの○○

2013年06月07日 09時20分16秒 | 特許・実用新案

おはようございます。
弁理士の渡部です。

商標「あなたの○○」は、商標「○○」と似ているでしょうか。

例えば、「あなたの会計エキスパート」と、「会計エキスパート」が似ているかどうかを例に考えてみます。

ある会計事務所Aが「会計エキスパート」という名称で事業を営んでいます。
サービスがよく徐々に名前が知られるようになると、まったく別の会計事務所Bが「あなたの会計エキスパート」という名称で事業を始めるようになりました。

この場合、消費者は、会計事務所Bのサービスを会計事務所Aのサービスと勘違いしてしまうでしょうか。

もし勘違いをしてしまう場合、2つの商標は似ているということになります。
逆にそうではなく、明らかに区別できる場合、2つの商標は似ていないということになります。

商標は、消費者の目印となるものですので、消費者に訴えかける効果があります。「会計エキスパート」は「あなた」へのサービスの目印です、と。

このような潜在的なメッセージ性があるのに対し、「あなたの会計エキスパート」は、「あなた」の部分が違いますが、訴えかける対象である「あなた」を明示したものであり、メッセージ性が近いと感じます。

しかし、特許庁では、商標が似ていないと判断する傾向があるようです。
例えば、

・「あなたの恋人」と「恋人」
・「あなたのお医者さん」と「お医者さん」
・「あなたの宝石箱」と「宝石箱」

は、商標が似ていないとして、両方とも登録となっている事例です。


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侵害訴訟で出頭

2013年06月06日 08時36分43秒 | その他

おはようございます。
弁理士の渡部です。

本日は、知的財産権の侵害訴訟で東京地方裁判所に出頭してきました。

権利を侵害しているかどうかについて、原告も被告も議論を尽くしたので、これから裁判所が判断を行うところです。

これまでに双方から提出された資料は数百ページにも及び、裁判所は、この資料から事実を正確に読み取って判断をしなければなりません。

訴訟が始まってから6ヶ月が経ちます。
訴訟はどうしても時間がかかるという印象がありますが、議論を繰り広げている当事者からすると、あっという間に時間が経ってしまったように思います。


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日常生活において相互交換的に使用

2013年06月05日 08時33分46秒 | 商標

おはようございます。
弁理士の渡部です。

商標が似ているかどうかの基準として、商標から生じる意味が似ているかどうかというものがあります。

例えば、

・「太陽」と「SUN」
・「キング」と「王」
・「SPRING」と「春」
・「鈴」と「BELL」
は、ともに同じ意味が生じるので、商標が類似すると判断された事例です。

しかし、同じ意味が生じるからといって、一様にこの基準が適用されるわけではありません。

例えば、「カメリア」と「椿」。

これは、ともに同じ意味が生じますが、商標が類似しないと判断された事例です。

どうしてでしょうか。

商標が似ているかどうかは、専門家の視点ではなく、一般消費者の視点で判断します。

一般消費者が間違えないことを防止するのが目的だからです。

一般消費者が、辞書を引いて初めて「カメリア」の訳語が「椿」であることが分かるような、あまり馴染みのない言葉の場合は、「カメリア」と聞いたときに直ちに「椿」と連想することはないので、商標が類似しないと判断するのが妥当でしょう、ということです。

これと同様に、「FRUITS STORY」と「果実物語」は、ともに「果実に関する物語」という意味が生じると判断されましたが、「FRUITS STORY」が「果実に関する物語」を意味する言葉として、”日常生活において相互交換的に使用”されていないとして、商標が類似しないと判断されています。

英語を日本語にした商標でも、英語の商標が複数の単語からなる場合や、英文で構成される場合は、同じ意味が生じても、必ずしも商標が類似するとは判断されない場合がありますので、諦めず、商標登録を検討してみる価値があります。

参考:異議2006-90091


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他とは違う、知的財産活用の知識をもつ特許事務所

弁理士 渡部 仁が事業者の皆さまに宛てたメッセージです。

▲続きは、こちらのレターをご覧ください。


商標登録からブランド化へ

将星国際特許事務所は、地元鎌倉に根ざした特許事務所として、商標登録を取得し鎌倉でブランドを育てる企業を支援しています。商標登録を取得するだけでなく、商標登録を取得した後、商標を活用しブランドを育てるお手伝いをしています。


▲ブランド化の取り組み事例「井上蒲鉾店様
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▲ブランド化の取り組み事例「鎌倉青果様
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▲ブランド化の取り組み事例「鎌倉薬膳アカデミー様
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商標登録の実績

将星国際特許事務所は、商標登録が難しいとされた事件でも、商標登録に導いた数々の実績があります。商標登録については、初歩的なことから難しい事件まで、どのようなご相談にもお応えします。ぜひお気軽にお問い合わせください。


▲商標登録の実績紹介「レストランレネ様
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利益を生む特許の活用

将星国際特許事務所は、特許を取得し活用する企業を支援しています。特許は利益を生み出すツールです。よい製品・サービスが利益を生み、特許によってさらなる利益が生まれます。当事務所には、特許を活用し利益につなげるノウハウがあります。


▲特許の活用事例「グロータック様
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TBSラジオ番組に生出演!

TBSラジオ番組の「新しいタイプの商標」の特集で、弁理士 渡部 仁がサウンドロゴ(音商標)の第一人者としてコメントしました。2015年4月から新たに対象となった5つのタイプの商標について分かりやすく紹介しています。

弁理士の渡部仁さんと一緒に学びました。
▲弁理士 渡部 仁が「爆笑問題の日曜サンデー」に生出演

ピクシディア様のお客様の声に出演!

弁理士 渡部 仁が動画制作の取り組みについてコメントしました。商標登録という専門的な内容を分かりやすく伝えるためのツールとして動画を活用していることを紹介しています。


▲弁理士 渡部 仁が「ピクシディア様のお客様の声」に出演

特許技術「商標レコメンドシステム®」

将星国際特許事務所は、お客様の特許を取得するだけでなく自らも自社開発の技術について特許を取得し、商標登録のサービスについて他にはない新しい価値を創造し提供しています。


▲特許技術「商標レコメンドシステム」で事業の将来まで守る商標登録を実現

ラジオ番組「鎌倉日和®」

将星国際特許事務所では、毎月第4木曜日の11:20~11:35、Kamakura FMでラジオ番組「鎌倉日和」を生放送でお送りしています。地元鎌倉に根ざした特許事務所として、商標登録を取得し鎌倉でブランドを育てる企業様を、音に乗せてどんどん紹介させていただきたいと考えています。


▲当事務所がお届けするラジオ番組「鎌倉日和」毎月第4木曜日11:20オンエアー

ニュースレター「鎌倉日和®」

将星国際特許事務所では、鎌倉の企業様への情報発信誌としてニュースレター「鎌倉日和」をお届けしています。皆様の事業にお役立ていただけるように、鎌倉ブランドを育てる企業様の取り組みや知的財産のニュースなどを紹介して参ります。


▲当事務所がお届けするニュースレター「鎌倉日和」

サウンドロゴ制作・活用の事例

将星国際特許事務所は、サウンドロゴ(音商標)を制作し活用しています。中小企業の活用事例としてご参考ください。

子どもと作るサウンドロゴ サウンドロゴの制作事例

私たちがモデルケースとして、実際にサウンドロゴを制作し、商標登録を受けPRに活用することで、使い方やその効果などを具体的にイメージしていただけるようにしたいと考えました。

ラジオ番組「鎌倉日和」 サウンドロゴの活用事例

Kamakura FMで当事務所のラジオ番組「鎌倉日和」を毎月第4木曜日の11:20~11:35に放送していただいています。この番組のオープニングとエンディングにサウンドロゴを流しています。

サウンドロゴの活用事例

当事務所の留守番電話のメッセージにサウンドロゴを流してみました。私たちは、留守の時も、サウンドロゴを流すことでお客様に覚えてもらえるように、ちょっとした工夫をしています。

鎌倉花火大会とサウンドロゴ サウンドロゴの活用事例

鎌倉花火大会では、当事務所も尺玉を打ち上げました。そして、目玉企画として、サウンドロゴを使ったメッセージを流すという鎌倉花火大会史上初の取り組みを実施しました。