弁理士 渡部 仁 特許・商標・知財ブログ

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ブランド名を決める際に大切なことは?「星野リゾートBEB5」より

2019年02月14日 14時41分08秒 | 商標

鎌倉・湘南地域の弁理士、将星国際特許事務所の渡部です。

さて。もしあなたが新しいお店を開いたり、新しいブランドを立ち上げたりするとしたら、一番最初に何をしますか。
「名前を何にしようか」と考える方も多いのではないでしょうか。

では、新しいブランドの名前を決める際に、何が一番大切でしょうか。
・イメージ?
・響き?
・字数?
いろいろなこだわりがあって、迷うとろこですね。

この中に、「商標登録できるか」という項目を、是非加えておいてください。

「商標登録できる名前」とは、
1.他人が商標登録していない名前
2.似たような名前の有名なブランドが他にない名前
3.消費者が、他人のブランド名と区別することのできる、識別力のある名前
です。

逆に、もし「商標登録できない名前」を選んでしまった場合、どんなことが起きるでしょうか。
1.事業を始めた後に、他人が登録した商標であることが分かった場合、その名前が使用できなくなることもあります
2.有名ブランドから、商標権の侵害を警告される可能性があります
3.識別力のない商標は、他社も自由に同じブランド名を使えてしまいます。せっかく良い商品・サービスを提供して信頼ができても、他社が同じ名前を使って乗っかることができてしまうので、あなたの信用が、名前に蓄積されません。

ここで、ご紹介したい記事があります。
高級な宿泊施設で人気の星野リゾートが、若者をターゲットにした気軽に宿泊できる新しいブランドを立ち上げたという、東洋経済の記事です。

星野リゾート、軽井沢で「1泊5000円」のなぜ
将来の顧客「若者」を狙った新ブランドの勝算

新ブランドの名前は「BEB5 軽井沢」(べブファイブ カルイザワ)。
記事中で、ブランド名について以下のように紹介されています。

「BEBというブランド名に特別な由来はなく、短くて覚えやすく、商標がとれるものを機械的に導き出したという。」
引用:東洋経済ONLINE

一見適当につけたように感じますが、これは非常に考えられたポイントです。
・短く
・覚えやすく
・商標がとれるもの。
これが揃ってさえいれば、ブランドとして守り育てて行くことができるのです。

まだ立ち上がっていないブランドの名前であれば、無限の候補の中から自由に名前を決めることができます。
その中からわざわざ、後で問題を起こす危険のある名前を選ばないように注意してください。

私の地元の鎌倉で言えば、「鎌倉○○」という名前にしたいという方が大変多くいらっしゃいます。

例えば、ラーメン屋さんが「鎌倉ラーメン」というラーメンを売りたい。
しかし、「地名(鎌倉)+普通名詞(ラーメン)の名前は識別力がなく、「商標登録できない」名前なのです。

例えば、あなたが美味しいラーメンを「鎌倉ラーメン」として販売して、それがとても評判で全国区で有名になったとします。
「鎌倉ラーメン」を目当てにはるばる鎌倉を訪れた消費者が、あなたの「鎌倉ラーメン」を探し出して、食べて帰ることはできるでしょうか。
鎌倉で売っているラーメンは、全て「鎌倉ラーメン」と言えます。
評判を聞きつけた競合他社がみんな、「鎌倉ラーメン」ののぼりを店先に掲げても、何のクレームも言えません。
そんな状況では、消費者はどれが本物か分からず、あなたのラーメンに辿り着くことは困難です。

その名前は、ブランドとして育ったときに、信用を蓄積できるような名前かどうか。 
スタートの時点から、しっかりと検討しておくことが重要です。

新しいブランド名を決める際に大切なこと。
・覚えやすく
・商標がとれるもの。

ぜひ覚えておいてください。

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