まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

今朝の朝礼でのご法話・・・。

2007年02月16日 | Weblog
 「匙(さじ)は食べ物のおいしさを知らない」という意味の言葉が古い経典の中にあるそうです。どんなご馳走が出ても・・・スプーンやお箸は・・・その味を知ることがないのです。ただ、お皿から主人の口元にご馳走を運ぶだけの道具です。

 では、その、おいしさを味わうのは誰でしょうか。それは舌という感覚を持った私たちたちなのです。でも・・・、本当でしょうか・・・。本当に私たちは人生のおいしさを味わっているのでしょうか・・・。

 朝・・・おきて・・・、「あぁぁ、また、朝やなぁ・・・」「また・・・会社やなぁ・・・」「また、今日も会議やなぁ・・・」こんなことを感じるならば・・・、今日というご馳走を・・・現在から過去へ送り続ける・・スプ-ンでしかありません。人生のおいしさを知らない・・・道具でしかないのです。

 先の言葉の対句として・・・。

 「かしこい人は・・・あたかも、舌が料理の味をいち早く知る人のように、人生のおいしさをすみやかに知る人である・・・」と、その経典は結んであります。

 今日と言う一日を、こんなはずではなかった・・・と言って終わるのか、今日という日が・・・これでよかったのだと納得して終わるのか・・・。その味わいこそがその人の生き方であります。

 ようやくに・・・一週間が終わります。この・・一週間・・・、こんなはずではなかったのに・・・と、思ったでしょうか。これで・・・よかった・・・と言って納得できた一週間だったでしょうか・・・。」

 

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