まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

若葉冷え 逢えない人に 逢ってきた

2018年05月23日 | 自然ありのままに

 さぬき市地方は気圧の谷や湿った空気の影響で雨が降っている。気温は17.7度から19.4度、湿度は78%から92%、風は2mから4mの東北東の風が少しばかり。明日の24日は、高気圧に覆われて概ね晴れるらしいが、湿った空気の影響で未明まで雨の降る所がある見込みなのだとか。

 

 今日は久々に雨である。その雨の中を、香川大学医学部附属病院までやってきた。

 

 ここに入院していた時、看護師さんにお約束をした「病床日記」が完成したのでお届けに来たもの。途中の郵便局から郵送をしようかとも思ったのだけれど、時間が早くて、まだ、郵便局は閉まったまんまだったのだ。

 

 「退院したら送りますね・・・」とお約束したのに、それからちょうど二ヶ月が過ぎてしまった。もう、私のことなんぞ忘れてしまったかも知れないなぁと思いつつ・・・南病棟三階を目指した。

 

 「毎日、日記をつけていらっしゃるのね。闘病日記になるといいですね」と言ってくれた小比賀看護師さん。「入院中の記録、楽しみにしていますね」と手紙をくれた「ビーバーみずほ」看護師さんのお二人に用意してきたこの冊子。受付で渡して、帰ろうと振り向いたら二人の看護師さん・・・。

 

 これが、「南3」心臓血管センターの看護師さんたち。この一人だけ黒い衣装の人が「ビーバーみずほ」看護師さん。顔ははっきりとは覚えていなかったが、きらりと輝く前歯が印象的ですぐにわかった。おそらく、もう、二度と出会わない人たち。ここに来るときには重症患者になっているとき・・・。

 

 その足で、東かがわ市にある歯医者さんに直行。お待ちかねのようにドアを開けていただいた。もう、三ヶ月も前の、2月27日、手術前の歯の検査では合格したのに、その日の夕食に出た「お豆腐」を食べて前歯が折れた・・・。仮修理をしてもらって三ヶ月。二ヶ月前には県立病院で、お茶を飲んでいて下の前歯が折れた。そして、退院後すぐに、下の前歯の差し歯が抜けた・・・。

 

 今回は、その三本の歯の治療と修理をお願いしてある。下の差し歯は応急処置で仮修理。今日は、折れた下の前歯の治療にかかった。次回は来週の月曜日。

 

 雨は終日降っていた・・・。

 

 昼食後に頂いていたビワを食べてみたが、子どもの時のようなわくわく感もないし、おいしいと思うような感覚もなくなってしまった。あの頃の感動はどこに置き忘れてしまったのだろうか。

 

 先日のこと、帰宅して郵便受けをのぞくと、小さな花束があった。奥方と、「誰だろう、こんな花束・・」と話したのだが、こころあたりがない。すっかりとしおれていたので捨てようとしたら、奥方が、「これ、ハーブよ~」と言いながら、台所のコップにさしておいたら、水揚げをして元気になった。

 

 明日は退院後の検診がある。「どうせ、すぐに戻ってくるんでしょ」と、看護師さんに言われたけれど、おしっこも出るし、胸水の変化もない。明日は胸を張って検診が受けられそう。

 

 県立病院の看護師さん三人に渡す「病床日記」の準備もできている。日浦ドクターに提出する「血圧などの記録表」も準備ができた。看護師さんの期待を裏切って申し訳ないが、退院後の私は順調に生きている。

 

 今日の掲示板はこれ。「ビートルズは、ほしいだけの金を儲け、好きなだけの名声を得て、何もないことを知った。」というジョン・レノンの言葉から。人は、欲しいだけの金を儲けようと画策し、好きなだけの名声を手に入れようと奮闘する。それが多くの人間の希望であり、人生の生き方のはずである。人生の目的の筈である。しかし、実際にそれを手にした人間が、こう言ったのだ。だとしたら、注意深く耳を澄ませて、よく彼の言葉を聞くことである。ショーペン・ハウエルはこう言った。「私たちは持っていない物について、常に思いを張り巡らせるが、一度手に入れたものには興味を失う」と。吉川栄治はこう言った。「登山の目標は山頂と決まっている。しかし、人生の面白さは山頂にはなく、かえって逆境の、山の中腹にこそある」と。

 

じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。



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