馬の学校便り by専修学校 優駿学園

日本で唯一の馬の専修学校 優駿学園の
ニュースです。

難聴者乗馬

2011-08-12 | 学校の様子

今年は新1年生の中に一人、難聴者がいます

 

Kさんは聴力が弱く、補聴器をつけて、ようやく聞こえる程度ですが、馬のお世話をする仕事に就きたいと、本校への入学を決め、本州から北海道へと渡ってきました

  

Kさんは指導者の唇の動き、身振りを見ながらレッスンの内容を察知し、毎日騎乗を行っています
もちろんレッスンでわからないこと、指導者も伝わっていないと感じたことは日々、交換ノートを使いながら技術の上達を目指しています

私たち健常者と呼ばれている人たちでも、馬に乗ることは大変なことも多いですが、Kさんは弱音を吐くこと無く、毎日元気に頑張っています
それどころか、馬に乗っている時間が一番楽しいとまで話しているくらいです

私たちが見ていて、危ないと思うこともありますが、しっかりとそれを察知し、対応してくれているので、指導者も時々、聞こえづらいことを忘れてしまうこともあるくらいです

 

そんなKさんからメッセージ

「私は重度の感音性難聴です。補聴器をはずすと、音は全く聞き取れません。
高校までは聾学校にいて、周囲はみんな聴覚障害者の世界にいて、健常者とのふれあいはほとんどありませんでした。
発音も下手で、こんな私が健常者の世界に踏み入れることが出来るのかとても不安でした。
しかし、聾学校の先輩方も、健常者の方々と一緒に頑張っているということを聞き、馬が好き、馬のお世話をする仕事をしてみたいという気持ちが強かった私は、この学校に行くことを決めました。
今はとても大変だけど、毎日がとても楽しいです。

今度は私が聴覚障害を持っていても、頑張ればやっていけると言うことを、同じように聴覚障害を持っているみんなに伝えていけるように頑張っていきたいと思います。」



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2 コメント

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頑張って! (tokioribell)
2011-09-14 22:42:25
競馬の世界は男尊女卑で、卒業後色々と有るかも知れないと思いますが、好きなことを仕事にするつもりで今の学校に入ったと思います。1人で頑張らずに皆さんの助けを借りるのも有りと思いますよ。私も聴覚障害者ですが、馬を預けているクラブのオーナーの息子さんが有名な宮下瞳騎手がいる地方競馬の名古屋競馬に勤めていますよ。
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ありがとうございます (優駿学園)
2011-09-16 11:04:20
>tokioribellさん
コメントありがとうございます。
本人にもコメント伝えておきますね。
毎日、頑張って学校生活を過ごしているので、またいろんなご報告出来ればと思います。
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