北海道美術ネット別館

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■鈴木秀明油彩展 幻想の極北ー北海道横断個展最終章 (2018年9月18~23日、札幌)

2018年09月22日 17時56分20秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 函館の画家、鈴木秀明さんが元気だ。
 今年は、今回の札幌個展の前に函館、室蘭、十勝管内鹿追町、根室と4カ所で個展を開いたほか、札幌では小品展も開催。さらに、新道展、美術文化協会展(道支部展は10月2~7日)、函館の団体公募展である赤光社展にも出しているのだから、驚くべき精力的な活動ぶりだ。「北海道横断個展」と銘打った5カ所での個展は、一部会期が重複しているため、いわゆる巡回展ではなく、展示作には出入りがあるとのことだ。

 冒頭画像は、第32回安井賞展に出品された「地」(F200)。
 安井賞は「画壇の芥川賞」と呼ばれた絵画賞で、道内関係者も多くノミネートされたが、最高賞になった人はいない。
 崩壊する古代の石彫や建物などが画面にあふれる画面には、幻想的なムードが漂う。
 あるいは「バロック的」といってもいいかもしれない。
 いつもながら、すごい描き込みである。


 鈴木さんが北海道の美術史で重要なのは、長年にわたり新道展の審査を主導してきたということに加え、この作品「三女神」の発表舞台となった「北海道 今日の美術 世紀末の風景ー微子と幻影」の出品メンバーが核となって、のちの「北海道現代具象展」などの大型グループ展に発展したことがある。
 このグループ展は、鈴木さんや阿部国利さんら道内の第一線の画家が集まって毎年12月に札幌時計台ギャラリー全室を使用し、美術評論家の吉田豪介さんを顧問に迎えて開かれていた。のちに野田弘志さんや笠井誠一さんも加えて「北の具象展」「具象の新世紀展」などと名前を何度か変えながら20年間も続き、1990年代から2010年代にかけての北海道美術に大きな足跡を残している。

 今回、出品作には、最初に展示された展覧会名が併記され、鈴木さんの活躍の場がいかに広いかを物語っていた。

残照(F100) 北海道・黒竜江省国際交流美術展
黒い翼(F200) 第60回新道展
地(F200)  第32回安井賞展
卓上の静物(F50) 第18回北海道教職員美術展
三女神(F100) 北海道 今日の美術 世紀末の風景ー微子と幻影
追想(F50) 第22回北海道教職員美術展
三美神(変200) 安田火災美術財団奨励賞文化庁現代美術選抜展
追想(50) 第8回美浜美術展(美浜原子力PRセンター)
ノアの方舟(変300) 第50回新道展
古代追想(S100) 第2回小磯良平記念大賞展
塔(M80)
天使のいない広場(F60)
山葡萄(F80) 第39回北海道教職員美術展

人形のいる風景(M50) 第5回ノルテの作家展
フローラ 第83回赤光社展


2018年9月18日(火)~23日(日)午前10時~午後6時
スカイホール(札幌市中央区南1西3 大丸藤井セントラル7階)

3月21日(水)~27日(火):棒二森屋本館(函館)
5月23日(水)~7月22日(日) 室蘭市民美術館
5月29日(火)~6月10日(日) 神田日勝記念美術館(鹿追)
6月27日(水)~7月1日(日) 根室市総合文化会館


□美術文化協会の関連ページ http://bibun.jp/suzuki/

ツイッター @maru311595



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