北海道美術ネット別館

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Ustreamで「空想劇場」のアーティストトーク生中継を見た感想

2010年08月30日 21時21分57秒 | アートに関するインターネット・ブログなど
 当ブログで告知した「空想劇場」展のアーティストトークの模様を、Ustream(ユーストリーム)のインターネット生中継で見た。
 sapporo 6hというウェブ関連会社が定期的に行っている放送の一つのようだ。
 同じ時間に、別のTwitCastingというチャンネルで、小樽・手宮鉄路展の搬入風景の生中継も見た。
 こちらは出品作家のひとりであるフォトグラファーのウリュウユウキさんが中継した。

 録画の動画がネット経由で見られるようになったのは、数年前のYou Tube(ユーチューブ)の普及がきっかけだろう。
 道内のアートがらみでいえば、現代アート展「Fix Mix Max!2」のエンディングをYou Tubeで筆者も見た。これは再生回数がずいぶん多かったと記憶しているが、現在は検索しても引っかからない。

 生中継のほうは、今年に入ってから飛躍的に増えたのはまちがいない。
 いまやiPhoneからでもできるらしいので、昔に比べると相当に技術的なハードルが下がったのが一因だろう。
 自分のライブペインティングの模様を定期的に生中継するセイノユカさん(札幌)といった画家も存在する。
 ことし東京のアート界で話題を呼んだカオスラウンジも、このネット中継という要素がなければ、これほど評判にならなかったに違いない。

 ただ、「空想劇場」展の会場である茶廊法邑さろうほうむらからの生中継を見た限りでは、まだ改善の余地はいろいろあるなあと率直にいって感じた。
 もちろん、この1件をもって、ネット生中継すべてを判断しようなどとは思わないが。

 まず第一に、長すぎる。
 これは生中継の宿命なんだろうから、あんまりどうのこうの言ってもしかたない。
 よく「恣意しい的な編集が入らないから良い」と生中継の利点を挙げる人がいる。それは確かにそうなのだが、世の中には重要な映像がいくつもあり、それらをすべて生中継で見られるほど現代人は暇ではないだろう。

 第2点。
 アーティストトークの中継なのに作品はほとんど写さず、いすにすわっている出品者の映像をえんえんと写し続けているのは芸がなさすぎ。極端な話、作者の声をインポーズにして、画面は作品を映しているほうがよっぽど見ている人のためになる。
 出品作品の前に作家に立ってもらい、それを説明してもらえばいいのに。何のために、sapporo 6hの人と別に司会者が来ているのか、理解に苦しむ。

 三つめに、ネット生中継は、twitterなどとの双方向性が特色だと思うのに、今回は出品者への質問を受け付けていながら、それに答えるコーナーがなかった。これは、物足りなかった。

 美術は、演劇や映画と異なり、作品に目を向ける時間を鑑賞者の一存で決めることができるというのが、最大の特徴の一つだと思う。
 したがって、カメラ側が、見る時間の長さを束縛してしまう動画中継にはいまひとつなじまないのではないかというのが、筆者の考えだ(「日曜美術館」を見ていてどうも落ち着かないのもそのせいだろう。「あー、そこでカメラを動かすなよ! その絵をじっくり見ていたいのに」とテレビに向かって叫びたくなることがよくあるのだ)。
 ただし20世紀後半以降、パフォーマンスや映像が、アートの中で大きな要素になってきた。これらの伝達には、ネット中継は大きな威力を発揮するのではないだろうか。


http://www.sapporo6h.com/ustream/
http://twitcasting.tv/yuukiuryu/movie/433538

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