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■田中咲個展「いる」 (2015年9月16日~28日、札幌)=訂正あり

2015年09月28日 21時09分46秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 
 田中咲さんの個展について書こうとして、彼女の正確なプロフィルをまるで知らないことに気づいた。
 そもそも案内状には、略歴などが一切書かれていない。道都大出身であり、中島ゼミではないことは確かだが、今も在学中だっただろうか? 住まいも、札幌市内なのかどうか。
(訂正。中島ゼミの学生さんでした。もっとも、油彩やアクリルがメーンで、シルクスクリーンなどは見たことがありませんが…)

 はっきりしているのは、現在の札幌のアートシーンで最も精力的に創作・発表をしている一人であること。
 前回、ギャラリー犬養の同じ部屋で個展を開いていたのが、つい先ごろのことのように感じられる。

 もうひとつ確かなのは、彼女が、構図や形式を重視するモダニスムではなく、自分の感情や気持ちを吐露するような絵を描き続けているということだと思う。



 それについても、例えば今回
「いる、というタイトルは、『存在している』というのと『病気(ill)』をかけてるんでしょう?」
と尋ねても、笑ってはぐらかされたこともあるし、正確なことは言えない。
 ただ、言うまでもないことだけど、絵画で表現する人はことばではなく線や色やかたちで思考しているのだから、たとえば「この首のない人は●●の象徴です」などと理路整然と説明できるはずがないし、説明できたところで何の意味もない。
 だから、見る人は、彼女の絵に登場する、震えるような昆虫や、おびえたような顔でほほえむ少女たちに向き合って、自らの精神の暗がりと共鳴する響きに、ひそかに耳を澄ます以外にないのだろう。少なくとも筆者は、そう思う。


2015年9月16日(水)~28日(月)午後1時~10時30分、火休み
ギャラリー犬養(豊平区豊平3の1 galleryinukai.com )



・地下鉄東西線「菊水駅」から約700メートル、徒歩9分
・中央バス「豊平橋」から約180メートル、徒歩3分

・地下鉄東豊線「学園前駅」から約1キロ、徒歩13分

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