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なごのステーション あいちトリエンナーレ : 2019年秋の旅(58)

2019年12月05日 09時10分24秒 | 道外の国際芸術祭
(承前)

 なごのステーションは、四間道(し け みち)円頓寺(えんどうじ)エリアの拠点だが、さすがに2カ月以上たつと、どんな場所であったのかすっかり記憶が薄れている。
 あまり大きくない会場(学校の教室よりもすこし狭い印象)で、札幌国際芸術祭2017やさっぽろ天神山アートスタジオにもあったような、来場者らが不審紙(ポストイット)にエリアのおすすめを書いて貼っていくボードがあったり、地域の新しい名物についてアイデアを出し合った紙やファイルが置かれていたりしたと記憶している。


 円頓寺商店街の駐車場ではほとんど毎晩、ライブコンサートが行われていて、なごのステーション内のホワイトボードにもその日程が記されていた。
 このボードを前にして、ステーションにいたスタッフの女性と雑談したことは覚えている。
「音楽に関するイベントが多いのは津田さんらしいですよね~」
とか
「ROVO 、いいですよ~」
などと話していた(もっとも、ROVOは良いけれど、勝井さん1人だと、ちょっと難しい音楽になるかもなあ)。
 毎晩こんな顔ぶれのライブがタダで聴けるなんて、夢のようだ。


 「アートとまちおこし」というと、否定的な反応を示す人がわりと多い。
 これを「錦の御旗」みたいにしてしまうのは、確かにどうかと思うけれど、でも、アートというと金持ちの道楽みたいな印象がまだまだ強い日本では、「アートって地域の人の暮らしに役立つし、案外関係してくるんだよ」というアピールはこれからもし続けていく必要があると筆者は考えている。
 このステーションに地域の住民や商店主がふらっと顔を出して、あらたなビジネスチャンスを見つけたり、こんどの休日の過ごし方を見つけたりできたりしたら、それはすてきなことではないだろうか。

 なお、円頓寺商店街の動向とあいちトリエンナーレ2019とのかかわりについては、この記事( https://suumo.jp/journal/2019/09/17/167103/ )が詳しい。
 

 会場では、洪松明(ソンミン・アン)&ジェイソン・メイリング「本当に存在する架空のジャンル」という、パワーポイントによる作品もループ上映されていた。

「minimal darkwave」
「SOFT SUPREMATIST SYNTH LINE」
「POST NOVELTY HARDCORE」
「Serial SURREALISM」
といった、さまざまなフォントの文字が表示されては消えるという、シンプルな作品で
「いや~、いかにもありそうなジャンルだよなあ」
と笑ってしまった。
 音楽にしてもアートにしてもジャンルの細分化がどんどん進んで、違うジャンルの住人とは、ほとんど話が通じにくくなっているという現象があるのは確かで、それを皮肉っているのかもしれない。

 自分に作品は造れないけれど、ジャンル名ならでっち上げられそうだなあ(笑)。
「ポスト・シュールレアリスティック・シーナリーピクチャー」とか。

 1970年代のロックミュージックのファンは、ひいきのバンドやミュージシャンはいても、ハードロックもプログレもグラムロックも分け隔てなく接していたことを、懐かしく思い出す。


(この項続く) 

2019年秋の旅 さくいん

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