北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

訂正あり■木内弘子絵画展 (2019年4月28日~5月25日、苫小牧) 2019年5月12日(2)

2019年05月13日 15時36分26秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(承前)

 木内弘子さんは苫小牧在住の、新道展会友。

※訂正。木内さんは、苫小牧のとなりのむかわ町の方です。訂正いたします。すみませんでした。

 これまで何度か、北海道抽象派作家協会展に招待出品しており、今回の個展にも今年の同展の出品作が交じっている。

 三星みつぼしは、地元の特産ハスカップを使った菓子「よいとまけ」で知られる苫小牧の菓子店で、ウトナイ店は、ちょっとした食堂並みの広いイートインスペースを備えている。
 木内さんの個展はそこで開かれている。
 週末によっては、手作り品マーケットなどが開かれて、絵が見づらくなることがあるかもーと、木内さんは話しておられた。

 冒頭画像は「ひちりき」「大夢」「記憶」。
 いずれも100号クラスの大作。



 木内さんの小品には、有名無名の曲とおなじタイトルがついている。

 制作中、ひとつの曲だけを聴き、それを題にしているのだ。

「Come Back」
「貴婦人のタンゴ」
「動いた そして止まった」
「タイム トゥ セイ グッバイ」
「アメイジンググレイス」
「イヴニングフォールズ」


 音楽を聴きながら筆を動かしている人は多いだろうし、また、音楽にインスパイアされた制作活動をしている人もいるだろう。

 でも、1曲だけをえんえんと再生しながら絵を描いている人には、初めて会った。

 とりたてて木内さんの画風が音楽的な雰囲気を漂わせているとはいえないだろう。
(たとえばクレーやカンディンスキーの抽象画は、非常に音楽が聞こえてきやすい絵だと、筆者には思われる)

 とはいえ、異なるジャンルの芸術のコラボというか、マリーアジュの例として、なかなか面白い試みではないだろうか。


 モダニスムの芸術観では、絵画はあくまで他ジャンルの家来などではなく、独立した価値を有する存在であった。
 それはそれで正しいと思うのだが、しかし、他の分野と交響しあい、影響を与え合う存在にもなり得ると思う。

 木内さんは、以前は制作中にはまったく音楽は聴かなかったとのこと。
 音楽がどういう影響を絵画制作に与えているか、興味深いところだ。

 いささか舌足らずな文章になってしまい、すみません。

 他の出品作は次の通り。
調べ
いざない
一世一期
悠遠


2019年4月28日(日)~5月25日(土)午前9時~午後6時半、年中無休
三星ウトナイ店(苫小牧市植苗227-5)


関連記事へのリンク
44th 北海道抽象派作家協会展 (2017)
第43回北海道抽象派作家協会展 (2016)




道南バス「30 千歳空港線」(新千歳空港ーウトナイ湖ー出光カルチャーパークー苫小牧駅)に乗り「ウトナイ湖」で降車、約230メートル、徒歩3分

・都市間高速バスの中央バス「高速とまこまい号」・道南バス「高速ハスカップ号」に乗り「ウトナイ団地」で降車、約1.6キロ、徒歩20分


Sarah Brightman - Time To Say Goodbye



Evening Falls......Enya





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。