北海道美術ネット別館

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彫刻家・流政之さん死去。道内にも多数の野外彫刻

2018年07月17日 13時25分54秒 | 新聞などのニュースから
 国際的な彫刻家で、道内にも多数の野外彫刻作品があるながれ政之さんが2018年7月7日、老衰のため死去しました。95歳でした。
 17日の四国新聞がいち早く伝え、共同通信とロイターが追いかけました。

 ロイター通信によると、流政之さんは長崎市出身。第2次世界大戦中は零戦のパイロットでした。
 復員後は全国を放浪した後、彫刻の道に入り、1963年に渡米。66年に香川県高松市庵治町にアトリエ兼自宅を構えました。
 流さんの作品で知られるのは、ニューヨークの世界貿易センタービル前に設置されていた代表作「雲の砦」です。2011年9月11日の同時テロでも奇跡的に無事でしたが、救援活動の妨げになるという理由で壊されました。
 その後、半分のサイズで、道立近代美術館の前に「雲の砦Jr.」として再制作・設置されました。


 このほか、札幌市内には
・なんもさストーブ=ホテルニューオータニ前(中央区北2西1)
・PIRIKA(ピリカ)=JRタワー
・デアイバチ=エルプラザ前(北区北8西3)
・サキモリ2002=知事公館
・PONZA=中央区南2西6
などがあります。

 また、渡島管内七飯町には流さんが監修した温泉施設「流山温泉」があるほか、奥尻島のナガレパークには大作「北追岬」が設置されています。
 さらに、赤平市の「エルム高原リゾートの彫刻公園サキヤマ」には彫刻10体が置かれています。赤平には市民有志による流さんの応援隊があり、昨年と今年は流さんの誕生パーティーを開いています。北海道新聞の中空知・北空知面によると、今年は2月14日に行われ、流さん本人も出席したとのことです。

 道立近代美術館は2004年、流政之展を開きました。
 前庭に設置されたばかりの「雲の砦Jr.」を見ていたら、流さんご本人が近づいてきて、ビックリしたことがあります。すでに80歳を超えていましたが、背筋をぴんと伸ばし、風格がありました。

 このほか、78年には旭川市の中原悌二郎賞を受賞。JR函館駅コンコースの長さ27メートルの壁画「きのうの敵はきょうの友」はご存じの方も多いでしょうし、2015年に後志管内ニセコ町などで開かれた、白い牛に色を塗ってできばえを競う「カウパレード」では審査員を務めるなど、これほど北海道との縁が深かった彫刻家も少なかったと思います。

 ご冥福をお祈りします。


http://www.nagaremasayuki.com/

どうしん電子版の記事


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なんもさストーブ
流政之「ponsa」

流政之展(2004年)
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4 コメント

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赤平アートプロジェクトで (怜な)
2018-11-06 10:22:20
こんにちは。
赤平アートプロジェクトと、流 政之彫刻作品を観るために計画していましたが、とうとう、行けませんでした。

この間、高速ふらの号で赤平駅前を通りました。札幌から近いですね。来年の暖かい時期に行くことにしました。
怜なさん、こんにちは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット別館)
2018-11-06 10:30:22
いつもありがとうございます。

赤平の市街地は、バスでも列車でも行けるのがいいのですが、流さんの彫刻は車がないとダメだと思われます。なので、私も行ったことがありません。

上遠野さんもそろそろ定年なので、これまで繰り広げた産炭地のアートプロジェクトも来年あたりで終わる可能性があります。行けるときに、ぜひ。
産炭地のアートプロジェクト (怜な)
2018-11-06 19:47:00
こんばんは。

ありがとうございます。流 政之彫刻作品(エルム高原)のそば、階段を降りたところに、日帰り温泉の施設(宿泊なし)があるようです。(月・木)行きは駅前からバスで、帰りは施設の送りが可能とのこと。ただし、入浴をすることが条件です。

産炭地のアートプロジェクトの情報を得て、来年には行くつもりです。(赤平か?他の炭坑地域?)

Re:産炭地のアートプロジェクト (ねむいヤナイ@北海道美術ネット別館)
2018-11-06 21:44:57
怜なさん、赤平の温泉情報ありがとうございます。
アートプロジェクトは通常は週末なので、両方公共交通機関というのはちょっと厳しいかもしれませんね。

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