北海道美術ネット別館

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■赤平アートプロジェクト2018・その3 (9月8日~10月8日)

2018年10月11日 08時05分00秒 | 展覧会の紹介-現代美術
(承前)

 さて、順番が前後してしまいましたが、赤平アートプロジェクトは、冒頭画像の立て抗の向かい側にある「坑口浴場」で開かれていました。
 「その1」で紹介した「住友赤平立坑」のネオンサインが、建物の上に取り付けられていた場所がわかると思います。

 立て坑は、ごらんのように巨大な建物で、赤平のランドマークともよべるものだったようです。



 会場は、こんな建物です。
 頑丈そうです。

 入り口から入ると、まず小さなくす玉がつり下がっていて、その次の廊下に、その1で紹介した「石炭ガラガラ」がありました。




 吉岡優さん「追憶」。
 女性用浴室(男性用に比べて小さい!)に設置されていたビデオインスタレーション。




 斉藤靖則さん「空知の炭鉱遺産模型群」。
 元北炭の炭鉱マンが作った模型で、ずいぶんたくさんありました。

 画像は「住友赤平炭鉱立坑櫓」と「旧北炭幌内変電所」。
 後者(右)は、以前、このそらち炭鉱の記憶アートプロジェクトの会場になった建物だと思います。



 佐々木のぞみさん「炭鉱マンとぱしゃり」。
 いわゆる顔ハメです。
 インスタグラムに、ハッシュタグ「 #赤平アートプロジェクト 」をつけて投稿してもらおうという、いかにも2018年的な作品。

 

 つぎの画像は、高丸勝義さん「炭鉱生活・昭和レトロ」。
 家電や生活雑貨を陳列したもの。

 なにせ、平成初期まで活動していた炭鉱であり、それを踏まえた展示なので、レトロといってもかなり新しい感じがします(単に筆者が年を取っただけのことなんだろうけど)。
 塊炭飴の缶が置いてありましたが、これなんて今も同じデザインで売っているんじゃないかな。



 渡邊俊介さん「湯気になってのぼる」。

 上遠野さんの「閉山から二十四年。苔の生すまで」と「苔地蔵」のあいだの浴室にありました。
「汚れを落として家に帰る人々を、立ちのぼる湯気に見立てた」
とのことです。

 炭鉱のお風呂というのは、重要な存在であることはいうまでもありません。
 当時、日本人の多くは、毎日なんて風呂につかっていませんでしたし、内風呂のない家庭もたくさんありましたが、炭鉱マンはなにせ坑内で真っ黒になるので、風呂に入らないことには、家に帰れないからです。

 そんなことをあらためて考えさせるインスタレーションの大作です。


 このほか、吉田奏子さんのランプシェード「炭鉱の灯り」、徐敏さんの「光」、坂元あかりさん「灯火」も展示されていました。
 また、立坑施設のとなりに今春オープンした「赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設」では、吉永久乃さん「あかびら、境界にたつ炭鉱」が展示されていました。


2018年9月8日(土)~10月8日(月)の土日祝日、午前10時~午後4時
旧住友赤平炭鉱坑口浴場 赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設

□赤平アートプロジェクト2018 https://sora-coal-art.info/
□赤平アートプロジェクト2018のtwitter @soratan_ap


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