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村山之都展とGallery Jin(旭川) 2020年2月6~8日は13カ所(3)

2020年02月13日 08時20分32秒 | 情報・おしらせ
(承前)

 初期の「サッポロ未来展」(道内在住と、道内出身の首都圏在住の美術家が毎年札幌時計台ギャラリーで開いていた大型グループ展)では欠かせない出品者だった画家の村山之都さんの個展が、出身地の旭川で開かれていることは、道内のある画家のツイッターで知りました。
 ご本人のサイトによると、なんと2会場連続だったとのこと。

・1月9日(木)~2月3日(月) ギャラリー喫茶 遇里夢
・2月4日(火)~9日(日) Gallery Jin presented by ギャラリー平間
 
 村山之都さんの絵は、独特です。
 ちょっと見たところではふつうのリアリズムの絵のようで、描かれた人物などのモティーフは元の形状のままに描かれていますが、ところどころに現実ではない色斑がちりばめられています。
 これらは、たとえば印象派の絵の色班が輝かしく明るい画面を作り出す効果を担っているのに対し、印象派のそれよりもはるかに大きく、どういう意図で描かれているのか明確ではありません。いわば「もうひとつの現実の見え方」を提示している、ぐらいのことしか、筆者にはいえないのです。

 題材も、よくある風景や静物ではなく、友だちにLINEで送るスナップ写真のようなカジュアルな人物像ですが、ときどき、ひどく非日常的というか非現実的な様相を見せます。
 たとえば、今回の個展では、登山旅行の絵が何点かあったのですが、会場の入り口にあった絵には、隕石が落ちたのを見に行く―というような題がついていますし、登山家の写真がたくさん貼ってある室内を描いた作品は家の天井と屋根がはずれて周囲の木や山が見えています(題をメモした紙が見当たらず、変な文章になっていることをおわびします)。
 また、海水浴に来た男女4人は、それぞれの身体に1カ所ずつ、バーコードに似た模様が印字されています。

 わたしたちが日常的に目にする絵画には、街や野山の風景や、卓上の花や、室内でポーズを取る女性などが描かれていることが大半で、村山さんの絵を見ると、なんだか知らない人のアルバムをのぞき見しているようで落ち着かない気分になってくるのです。




 ところで、会場のGallery Jin は、場所がうろ覚えで、たどり着くまでにさんざん迷いました。
 この日は、ことし初めてマスクを着けて外出したのですが(筆者の住んでいるところでは基本的に「人ごみ」というものがないので、必要ない)、吐く息でめがねがすぐ曇ってしまい、歩くのに難儀しました。
 しかも旭川のヤバイところは、曇ったレンズがすぐに凍ってしまうことです。

 クリスタルビルのアイン薬局のとなりにありました。
 旭川駅から歩いて行けます。

 同時に分かったことは、これまで買物公園のそば(ミスタードーナツの2階)にあって、長年親しまれてきたヒラマ画廊は、すでに閉まった、ということです。
 階段が狭くて搬出入が大変でしたが、旭川を代表する貸し画廊として、純正展の会員作品展や、全道展の画家による個展など、多くの展覧会が開かれてきたことを思えば、いささかさびしいです。


□村山之都 オフィシャルホームページ https://www.shitsu-murayama.com/

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