北海道美術ネット別館

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■第7回サッポロ未来展 (3月22日まで)

2008年05月20日 23時05分46秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 
 道内在住と、道内出身で首都圏在住の若手作家が時計台ギャラリー全室を使って毎春ひらいている展覧会。昨年からは金沢の若手とも交流が始まり、ことしはサッポロ未来展の移動展が金沢でひらかれた。
 しかし、なにより大きな変化は、3階がほとんど、いわゆる「現代美術」系の発表で占められたことだろう。
 2階の絵画・彫刻と、スッパリきれいに分かれたようすは、いまの日本の美術のあり方を反映しているようでもある。
 以前は、出品作の大半を、いわゆる公募展系の絵画・彫刻で占めたこともあった。そのときは、大学在学中の若手が出品した絵画作品が、道教大の「油展」あたりにくらべても、いかにもぬるく感じられたことを思い返せば、今回の変化はきわめて大きい。あのころは、「ああ、サッポロ美術展」も公募展の予備選になっていくのかなあ、なんて思ったものなあ。

 冒頭の画像は、サッポロ美術展を牽引するとともに、独立展、全道展などでも活躍する波田浩司さんの「眼差しの中で」。
 変形パネルを組み合わせて支持体にしている。1枚の場合よりも、複数の画面を同時に展開しているようなおもしろさが感じられる。
 ほかに「羽の舞う日」が3点。




 ハイパーリアルな画風で知られる宮地明人さん。
 宮地さんは、女性像などはすごくリアルなんだけど、多くの場合、モティーフの周囲と額の間に緩衝地帯のような描写を挿入して、「これは絵なんだよ」と強調しているような感じがある。
 つまり、絵であることについて自己言及的なのだ。




 第1回から皆勤の村山之都さん。
 風俗産業のようなイメージの氾濫は影を潜めたものの、おびただしい引用によって「現代」を表現していこうという意欲は健在のようです。




 左は谷地元麗子さんの日本画。
 裸婦と猫の組み合わせや、背景への箔の導入は、この人ならでは。
 今回は、猫の数がかなり少なめです。

この項つづく

08年3月17日(月)-22日(土)10:00-18:00(最終日-17:00)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A

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●講演会「北海道におけるグループ展の軌跡と今後の展開」=17日(月)17:00-18:30。講師は、半世紀にわたって道内の美術を見続けている美術評論家の吉田豪介さん●北海道と金沢の新世代作家達の交流=4月8日(火)-13日(日)10:00-19:00(最終日-17:00)、第1会場:金沢市民芸術村アート工房(金沢市大和町1-1)●4月8日(火)-13日(日)13:00-19:00(最終日-17:00)、第2会場:ギャラリー点(金沢市入江2-243)
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