北海道美術ネット別館

美術、書道、写真の展覧会情報や紹介。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメント、トラバはお気軽に。略称「ほびねべ」

■寺沢孝毅写真展:ケイマフリ 天売島の紅い妖精 (2017年6月1~13日、札幌)

2017年06月10日 16時48分51秒 | 展覧会の紹介-写真



 寺沢孝毅さんはネイチャーフォト、なかでも海鳥をとらえた写真で知られています。
 道教育大を卒業後、日本海に浮かぶ天売島てうりとう(留萌管内羽幌町)への赴任を志願。小学校教員を辞めた後も天売に住んで、写真家として活動しています。

 ただ、名前はよく見かけるのですが、写真の個展というかたちで作品を見るのは、意外にも、2007年の道新ぷらざ以来、じつに10年ぶりです。

 今回の個展のテーマは「ケイマフリ」。
 アイヌ語で「ケマ」は足、「フレ」は赤という意味で、その名の通り、赤い脚が特徴的な鳥。
 1年の半分以上を洋上で過ごし、4月から8月の間に天売島の断崖に巣をつくるため約600羽が集結します。
 個展は、東京・銀座、大阪・梅田の両キヤノンギャラリーを巡回し、最後の3カ所目が札幌です。

 パネルは50枚近く展示されていますが、大小のめりはりがついていて見やすい構成です。
 目を引くのが、14枚の連続写真と、真上からミントグリーンの海面をはねる2羽をとらえた大きなプリント。
 いずれも、まるで海の上をばしゃばしゃと歩いているようです。
 マガモやハクチョウなどは水面から飛び立つとき、水の上を歩行しているように見えますが、ケイマフリはかなり長い距離を歩いているようで、まるで平たい石が水面を切ってぴょんぴょん飛んでいるさまにも見えます。

 また、脚だけでなく口の中も真っ赤であることがわかる写真や、水中に潜っている様子、営巣、魚を口にくわえるさまなどを撮った写真もあり、この稀少な鳥のことが手際よくわかる展示になっていました。

 筆者はケイマフリを見たこともなければ、天売・焼尻やぎしりを訪れたこともありません。
 留萌に住んでいたとき、天売、焼尻の両島は沖合によく見えていましたので、一度は行ってみたいとあらためて思いました。


2017年6月1日(木)~13日(火)午前10時~午後6時、土日休み
キヤノンギャラリー札幌(中央区北3西4 日本生命札幌ビル 高層棟1階)

http://www.wildlife-p.com/

寺沢孝毅展 (2001、画像なし)
『北海道』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 6月9日(金)のつぶやき その2 | トップ | ■第8回青青社書展 書をたの... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

展覧会の紹介-写真」カテゴリの最新記事