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■斉藤幹男展 (2013年9月20日~10月12日、札幌)

2013年10月24日 23時23分58秒 | 展覧会の紹介-現代美術
 札幌の映像作家、斉藤幹男さんの個展が、CAI02で開かれていた。

 奥の壁には、手描きの素朴でかわいらしいアニメーションが投影され、空間の中央には、しっぽをぴんと立てた巨大な黒いネコがたっている。
 このネコ、しっぽは輪投げの柱のようだ。







 会場の入り口には、魚などを自由に持ち帰ることができるコーナーもあった。

 また、斉藤さんが昔のゲームを真似て自作した、箱ごと傾けて小さな玉を的に入れるゲームなどがいくつも置かれて、自由に遊べるようになっていた。

 筆者が会場におじゃましたときは、女性が見に来ていて「かわい~!」を連発していた。

 その感想が間違っているとは思わない。けど、たぶん、それだけではないだろう。
 今回の個展の副題の由来でもあり、案内状にも写真が印刷されていた「ミッシング・ブーメラン」。
 この画像が、横の壁に投影されているのだが、ふと気がつくと、反対側の壁に映っている。30分ごとに、映像の写る壁が左になったり右になったりするのだ。
 そもそも、ジグソーパズルの一片が宙を飛んでいるこの映像、合成写真である。手前に展示してあったモノクロ写真も、地味に合成である。このあたりが、斉藤さんの原点というか、制作のルーツであるらしい。

 かわいらしい中にも、視覚へのかすかな違和感や疑義を誘い出す仕掛けが潜んでいる。
 斉藤さんの作品は、そういう側面を持ったものだと、筆者は思っている。


CAI02 (札幌市中央区大通西5 昭和ビル地下2階)
2013年9月20日(金)~10月12日(土)午後1~11時、日曜祝日休み

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斉藤幹男 Stripes too Stripes (2010)

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