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豊島輝彦さん(札幌の画家、元道展事務局長)死去か

2014年12月24日 01時11分11秒 | 情報・おしらせ
 2014年12月23日の北海道新聞おくやみ欄、札幌市東区の項に、豊島輝彦さん(76)が14日死去(葬儀終了)という記載があります。
 これは、1979年から96年まで17年間にわたって北海道美術協会(道展)事務局長を務めた画家の豊島さんではないかと思われます。

 豊島さんは38年(昭和13年)小樽市生まれ。
 道学芸大(現道教大)で多くの作家を輩出した札幌分校特設美術課程の第1期生です。

 筆者は90年代以降の画風しか知りませんが、穏当な写実の風景画などを道展に出品していました。
 ただし、道立近代美術館が所蔵する59年の絵「廃船」は、人間や大きな船をモティーフとし、デフォルメをほどこした重々しい作風だったと記憶しています。

 63年にはグループ「組織」を、田村宏、長谷川洋行、阿部典英、高橋昭一、野本醇、米谷雄平とともに旗揚げ。戦後の北海道美術を代表するグループとして名を残していますが、豊島さんは第1回展の後、事実上脱退しています。

 道展では59年、協会賞を受賞。翌60年会友となり、63年に会員推挙となりました。ただし、2000年に退会しています。
 また、写実画の全国的な団体公募展である一水会でも、一水会賞、会員優賞、会員佳作賞(1977年)などを受賞。
 68~77年には日展にも入選しています。
 71年には安井賞展にも選ばれました。

 オホーツク管内の遠軽町生田原、オホーツク文学館と、同湧別町の湧別文化センターに所蔵品があります。

 札幌大谷短大の教授として、多くの後進を育てました。
 また、土曜会というグループでも指導し、一昨年まで45回、札幌時計台ギャラリーなどで教え子たちとグループ展を開いていました。

 ただし、道展退会後は、個展の回数もそれほど多くなく、スケッチや風景の小品を発表したかと思えば、抽象画の個展を開いたり、サンフランシスコの風景画を発表したりしていました。
 近年は闘病中ということを、風の便りに聞いておりました。

 ご冥福をお祈りします。


豊島輝彦「湧別大景」 湧別のパブリックアート(3)
豊島輝彦作品展-線と色面によるあそび- (2002年、画像なし)

□北海道画廊のページ http://hokkaidogarou.co.jp/web_gallery/view.cgi?mode=list&dispmode=onimg&category=30%8D%86%88%C8%8F%E3%82%CC%91%E5%8C%5E%8AG%89%E6&start=24&unit=24

※この項を書くにあたり五十嵐恒著「北海道のアーチスト」、吉田豪介著「北海道の美術史」を参考にしました。 
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
豊島輝彦さんの知人です。 (匿名)
2015-01-08 16:36:16
はじめまして。
豊島輝彦さんは12月14日に亡くなられました。
4日とありましたので、お送りいたします。
ありがとうございます (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2015-01-10 00:25:47
訂正いたしました。

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