北海道美術ネット別館

美術、書道、写真などの展覧会情報や紹介。毎日更新しています。2013年7月末、北見から札幌に帰還。コメントはお気軽に。

■第43回高書研展=北海道高等学校書道教育研究会・展覧会 (2018年1月10~14日、札幌)

2018年01月13日 11時04分00秒 | 展覧会の紹介-書
 この書展も「新年だなあ」と実感させてくれる展覧会のひとつ。
 道展や毎日展などは膨大な展示点数に気おされて見ていると疲れてしまうが、この「高書研展」は質量ともにちょうど良い。
 こうして、社中や公募展を超えて競い合う場を持っていることが、書道王国・北海道の強みなのかもしれないとも思う(他の都府県の実情は知らないけれども)。

 個人的に気になった作品(順不同)。

 渡邊層山「臨行」
 「行」のぎょうにんべんの左はらい2本以外はすべて垂直か平行の線。それが途切れ途切れに浮上しては沈む。モンドリアンが東洋人だったら「ブロードウエイ・ブギウギ」をこんなふうに表現したかも、と思わせるようなユニークな線。

 渡部天外「臨書 啓法寺碑」
 なんというすっきりした楷書だろうと思う。うまく書いてやろうとか、自分というものを出してみようとか、そういう邪心のない明澄な心境から、スムーズな運筆が生まれるのだと思う。重住弘一「雁塔聖教序」、高橋伸厚「楽毅論」も、清新な臨書。

 渡邊抱雲「西行のうた」
 「しらくもをつばさにかけてゆくかりの-」など。左上に余白をとったバランス感覚。濃すぎない墨色にもひかれた。

 田中北涯「イマジン」
 ジョン・レノンの代表曲から歌詞の日本語訳の一部を書いた。「天国も地獄もないと心に思ってごらん」と自在に筆をふるうが、「地獄」にいちばん力が入っているように見受けられるのがおもしろい。

 山田太虚「登龍門」
 直線がほとんどない。曲線の自在闊達さは、しかし奔放になりすぎていない。

 例年のことだが、漢字と近代詩文が多く、かなは少ない。


2018年1月10日(水)~14日(日)午前10時~午後6時(最終日~午後4時)
札幌市資料館(中央区大通西13)


第41回高書研展 (2016)
第40回高書研展 (2015)
第35回高書研(北海道高等学校書道教育研究会・展覧会)展 (2010)
第32回高書研展 (2007)





・地下鉄東西線「西11丁目駅」から約290メートル、徒歩4分。「西18丁目駅」から約560メートル、徒歩7分
・市電「中央区役所前」から約420メートル、徒歩6分。同「西15丁目」から約430メートル、徒歩6分

・じょうてつバス「西11丁目駅前」から約330~390メートル、徒歩5分

・ジェイアール北海道バス、中央バス「教育文化会館前」から約230メートル、徒歩3分
(小樽、岩内方面行き都市間高速バス、小樽・手稲方面と札幌駅前を結ぶ快速・普通のバスの、全便が止まります=ただし北大経由小樽行きを除く)

・ジェイアール北海道バス「51 啓明線」(札幌駅前―北1西4―啓明ターミナル)で「大通西14丁目」降車、約350メートル、徒歩5分。ギャラリーミヤシタ、ギャラリー門馬へ直行する裏技

※駐車場はありません。周辺にコインパーキングが何カ所かあります
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