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08年10月5日

2008年10月05日 23時50分51秒 | つれづれ日録
 朝から、札幌芸術の森美術館で、「國松明日香展」のオープニングへ。
 家の近所から真駒内までバスに乗ったが、10分以上遅れてきた。

 オープニングは大勢の人でにぎわっていた。
 これも國松さんの人柄ゆえか。

 旧ぎゃらりーDのSさんが、腕章をつけて、会場の写真を撮っていた。手にしていたカメラはニコンのD3。レンズもすごく高そうだ。すごいなあ。

 Hさんと一緒になり、野外ステージへART BOXの作品を見に行く。
 齋藤周さんの巨大な絵などである。
 13日ぐらいでART BOXは終わってしまうので、芸術の森にいらした方は足を伸ばしてください。

 その後、石山東の正直庵でそばを食い、札幌彫刻美術館で「北の彫刻展」を再見し、中島公園駅でHさんと別れて、temporary spaceで梅田マサノリ展を見た。

 それからサッポロファクトリーで家族と合流し、中のシネコンで映画「超ウルトラ八兄弟」を、せがれにつきあって見る。

 あまり、悪口は言いたくないが、ひどい映画であった。
 特撮やCGはがんばっていると思うが、脚本は、おとなの鑑賞に堪えうるものではない。
 ダンやハヤタたちが、じぶんたちがウルトラマンであることを知らずにいるが、それに気づいていく-という設定自体に無理があるし、全体の構成でも前ふりが長すぎて、だれる。
 そもそも、テレビの「ウルトラマン」開始時に、主人公のダイゴたちは子どもだったのなら、2008年現在は48歳ぐらいになっていないと計算が合わない(しかし、映画の中では、青年なのである。職場に遅刻しそうになって走っていくという場面からして、ベタすぎ)。設定というか、世界観が完全に破綻している。

 大きな構成もひどいのだが、細部もでたらめである。

 まず、子どもたちが遊んでいる公園に、パンダの遊具が置いてある。
 ジャイアントパンダは、台湾と断交して北京政府と国交を結びカンカン、ランラン2頭が上野動物園にやってくるにおよんで有名になったのであって、1966年に公園に遊具ができていたとは信じがたい気がする。

 3人の子どもたちが1軒の家に集まり、カレーライスを食べながら「ウルトラマン」の放送開始を待つ。それはいいのだが、母親がテレビをつけると、1秒後にカラーの画面が現れ、子どもたちがカレーを食べながらウルトラマンの活躍を見ているのだ。
 いまの若い人には信じられないだろうが、むかしのテレビというのは、スイッチを入れても、音声はすぐに聞こえても、画面が出てくるまでには数秒ないし十数秒の時間がかかったのだ。あんなにすぐに画面が見られるテレビが一般家庭にあったとはうそくさい。
 また、当時の日本の家庭では、食事中にテレビは消すのが、一般的なしつけであった。祖父母も食卓に同席しているのに、「食べながら見る」ことを許していたなんてことは、ありえないのだ。
 いまの若い人は、ちょっと前のことでも知らないのだなあ。

 とにかく、ツッコミどころがありすぎる。

 前作のウルトラマン映画が、なかなかの出来だっただけに、今回の映画には大いにがっかりした。

 ファクトリー内でハンバーグの札幌牛亭に入り夕食。
 ロコモコ丼を食べたが、うまかった。


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